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『亜空間通信』297号(2002/07/10)
【911テロ呼ばわりした言論人は戦争屋ウィルスを自覚せよ、わが反攻の秋近し】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
本日(2002/07/10)、日本列島の関東地方に台風来襲。いよいよ夏から秋への季節の変わり目に至った。911一周年も近づく。気圧変動で血が騒ぐ。
昨日(2002/07/09)は炎天下、中央線三鷹駅北口にて久々の演説3時間敢行、911から「有事法」云々に至る事態への私見を述べ、きたる7.12.18:00-210:00予定の地元での無料公演「911事件の真相と背景」の案内をした。
そこでの中心問題は、911が「テロであったか否か」、が中心である。
さて、911事件をテロと表現した者をすべて「ブッシュの手先」とか「戦争屋の手先」と言い切ると、またもや敵を増やすことになるが、相手の職業によっては、やむを得ない。意識的か否かを問わず、「ジャーナリスト」とか「メディア論」とかの肩書きで「言論人としての発言をしている者に関しては、影響力を自覚しているはずだから、当然、責任を問わざるを得ない。今後の彼らの「言論活動」の評価にもかかわるので、やはり、「手先」になったことには間違いがないと言わざるを得ないのである。
私は、あえて断言するが、911をイスラエルまたはアメリカの自作自演の謀略と見抜けなかった者は、相当な懺悔なしには今後、言論をなすべきではない。懺悔するまでは、許してはならない。気軽に許すと、またもや、世論誤導の誤りを繰り返す可能性が高いからである。
このことの重要性に関して私は、すでに10年以上も前の拙著『湾岸報道に偽りあり/隠された十数年来の米軍事計画に迫る/』の中で、以下に抜粋するような決定的問題点を指摘した。
[前略]注意しておきたいのは、メディア関係者の位置である。多くの場合、[中略]「歪め屋」(情報)操作を意図する者)が放つ弾丸の最初の犠牲者は、いわゆるジャーナリストである。彼らは脳天を射ち抜かれるのだが、痛みを感じることもなく、自分が射たれたことに気づきもせず、見事に「歪め屋」の仲間にされてしまうのだ。かくして「歪め屋」の弾丸は増幅され、大量にばらまかれる結果となるのである。[中略]
大手メディアは「被害者」などではなく「共犯者」 [中略]
夢々、大手メディアに「良心」を期待してはならない。これが湾岸戦争報道の真の教訓である。彼らは古今東西、権力の共犯者なのだ。[後略]
以上で引用終わり。
以上の内の「歪め屋」が放った弾丸に関しては、最近の電網情報網との関係で新語を用いると、情報操作を目的とした意図的な「ウィルス」に相当する。この「ウィルス」対策の決定的な重要性に関して私はすでに、以下に抜粋する通信で簡略に記した。
『亜空間通信』291号(2002/07/03)
【「ジャーナリスト」の最良の部類も騙したテレヴィの犯罪はアメリカのVOA戦略】
[中略]
私の目と頭脳には、いわば「対ウィールス・ソフト」が入っているような状態である。特にアメリカ発情報は、すべて、このソフトのフィルターに掛けて、濾過してから吟味する習慣が身に付いている。しかし、それができない先輩が実に多い。[後略]
以上で引用終わり。
さて、この「テロ呼ばわりウィールス」を、日本国内に大量散布したのは、NHKであった。これも3ヶ月前、以下の通信で指摘した。
『亜空間通信』243号(2002/04/27)
【NHK部長が戦争犯罪荷担の「同時多発テロ」「ネイミング」自慢で新聞も追随か】
この件では、NHK前で4月30日に演説し、その演説と「ネイミング」自慢の番組「金曜フォーラム」の該当部分と一緒に編集した動画を、わが電網宝庫の亜空間TVで放映している。わが電網宝庫記載のリンクで(realplayer無料版を入手し、以下のURLを叩けば、視聴できる。
木村愛二の動画日誌
(realplayer版)
2002年04月30日
「同時多発テロ」「ネイミング」
http://www.jca.apc.org/~altmedka/020430nh.ram
このNHK散布の「テロ呼ばわりウィールス」に対して、実に嬉しいことに、わが古巣の民放方面から、以下に抜粋する「遅撒きながら」の疑問が発せられた。
『亜空間通信』278号(2002/06/19)
【遅撒きながら『放送レポート』「テロ」合唱反省冒頭記事に湾岸報道の旧友登場】
[中略]
先週末に届いた『放送レポート』177号(2002.7)に、湾岸報道で知り合った岩下俊三の寄稿が載っていた。題名は「9.11以後、世界は」(3)であるが、岩下は、「『自爆テロ』とか『同時多発テロ』と、ほとんど吟味もせずに使い続けてきたこと」への現場の疑問の声を伝え、メディアの「横並び」習性を批判している。
やっと出始めたか、遅かりし、の恨みはあるが、ともかく、これからが、わが「反攻」の夏、秋である。[後略]
以上で引用終わり。
上記の記事原文は「9.11以後、世界は」(3)である。そこで(2)を探すと、川村晃司(テレビ朝日コメンテーター)が執筆していた。川村晃司は、湾岸戦争でイラク取材をした。911事件後には、以下で記した事件の当事者になった。
2001.10.26.:増設特集リンク【シオニストによるテレビ朝日解説者更迭の脅迫事実とNHK解説主幹「殺害」疑惑】
以下、川村晃司の文章の一部を引く。重要な部分は、「テロ」ではなく「攻撃」という項目である。
『放送レポート』176号(2002.5)p.26-27.
「9.11以後、世界は」
あの「事件」以後、世界は、日本は、メディアはどう変わったのか---。さまざまな立場から考察、検証する。
(2)
川村晃司
テレビ朝日コメンテーター
EU諸国の日本への批判
「9・11」から半年近くが過ぎた2月下旬から3月上旬にかけて、沖縄県名護市の「万国津梁館」(2000年の九州・沖縄サミット会場となった場所)で、欧州連合(EU)と日本の一線のジャーナリストが出席して「日本・EUジャーナリスト会議」が開かれた。
私は「テロ事件以降のアジアの地政学」をテーマに、米国の安全保障政策やメディアのあり方まで含めた集中討議に参加した。
この会議で、フランスやポルトガルのジャーナリストから、「日本は今の政治家の腐敗した行動を含めて、民主主義のルールがきちんと確立されているのか」「集中豪雨的な取材が目立つ一方で、継続的な多様性を持った報道など、メディアのチェック機能は働いているのか」といった鋭い問題意識が提起された。
確かに、当時米国のブッシュ大統領が発言した、イラン・イラク・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の三ヵ国を総称しての「悪の枢軸」論に対して、イギリスやフランスでは、政府レベルでもメディアの報道でも「米国の一元的で単純な世界観だ」として、批判的な視点に立っている−−イランはイラクと、かってイランーイラク戦争を戦い、北朝鮮も含めてこれら三ヵ国は如何なる立場からも軍事同盟の関孫にはない−−米国にとって、ひたすら反米あるいは嫌米意識を持った軍事国家は「悪の枢軸」の部類に入るという意識が、9月11日のテロ事件(あえてここでは日本のメディアが使用してきた「テロ」という言葉を使用するが)の背景を「善」と「悪」の対立にすりかえてしまう。
「テロ」ではなく「攻撃」
私は1996年から一昨年まで約4年間ニューヨークで生活していて、ニューョークという街が人種の「るつぼ」であるということを肌で感じてきた。イエローキャブ(タクシー)の運転手の多くはイスラム教徒(イスラム国家からの移民)であり、ウォールストリートのビジネスマンにはユダヤ教徒が多い。世界の宗教・人種が共生している街で起きた「9・11」の悲劇を、ワシントンの国防総省への攻撃と合わせて日本のメディ・アは総じて「同時多発テロ」と呼んできた。ブッシュ大統領は「これは新しい戦争である」と規定し、アフガニスタンに対する軍事的な報復攻撃を「正義の戦い」として、生きていようが死んでいようが、ビン・ラディンを捕縛するまで戦いを続けると決意を表明した。
これに対して、沖縄のジャーナリスト会議で親しくなったイギリスの新聞社やフランスの通信社の記者たちによると、英BBCは社内で議論を童ねて、戦争報道に関する新しいガイドラインとして「9月11日のテロ事件」という表現は使用せず、米国のニューヨークとワシントン(国防総省)に対する「アタック」(=攻撃)という表現に統一した、という。フランスでも「攻撃」という表現が一般的となっているそうだ。
では、日本ではどうだろうか。私自身、テレビ局のコメンテーターとして長時間にわたり解説をしてきたが、テロ事件としての犯罪報道と戦争報道が、時析混乱していたと感じる。それは、米国の報道そのものが混乱していたのを反映した結果でもあるが、日本独自の視点からの情報発信について、各メディアが冷静に、真剣に考える姿勢と余裕に欠けていたのかもしれない。
「9・11」以後の米国のジャーナリズムは、攻撃を受けた当事国として、時として言論の自由を抑止する方向に動いた。プッシュ大統領の「十字軍」発言を批判したテレビ司会者が降板させられた。反戦を訴えた女子学生が退学させられ、裁判でも「退学は正当な処分」と判断された。
[中略]
日本もかって「大木営発表」という一面的な戦争報道を経験してきた国であることを踏まえれバ、戦争報道における「ナショナリズム」と「ジャーナリズム」の関係をもっと議論する場があっても良かったと思う。[後略]
以上で引用終わり。
以上の内のBBCの「攻撃」表現採用に関して、私は、上記の「日本・EUジャーナリスト会議」が開かれた「2 月下旬」から数えると3ヶ月以上前の2001年11月15日に、次に抜粋再録する通信を発した。
『亜空間通信』100号(2001/11/15)
【BBCワールドサービスが9.11.米国事変を「テロ」呼ばわりしない宣言の朗報】
[中略]
BBC ワールドサービスが9・11米国事変を「テロ」呼ばわりしないことにしたという宣言 である。[中略]
私は事件の翌日、9月12日に、従来からの資料を添えて、この事件のモサド関与説を発表しました。直後に、「アメリカ『ゲリラ攻撃』」とし、その後、「9.11.アメ リカ重大事件」と命名しました。日本軍による「満州某重大事件」こと張作霖爆殺事件との類似を暗喩したものでした。
あの種の日本軍の謀略でも現地の中国人を使っています。実行犯と陰で操るのが違う国籍なのは、むしろ、謀略の常と言ってもいいのです。[中略]
以下、すべて転載。
世界的に公平な報道態度を重視して、あえて9・11米国事変を「テロ」呼ばわりしな いBBCワールドサービス
[ ★阿修羅♪ 戦争・国際情勢4 ]
投稿者 佐藤雅彦
日時 2001 年 11 月 16 日 11:58:22:
●米国や、その卑しい子分である日本では、政治屋もメディアも9・11事変のことを 「テロリズム」と呼んでいますが、「terrorism」の本来の定義は「時の政治権力者 による恐怖支配」を意味しているので、これは言葉の意味や成り立ちを知らない庶民 を恐怖に追い込んで支配するためのマインドコントロールでしかありません。
[中略] BBCは、かつての大戦中には「可能な限り真実を伝え、それによって敵味方 双方の信頼を獲得し、いよいよ必要なときに大胆にウソをつく」という戦略的なプロ パガンダを行なってきた放送局として知られています。
●それはともかくとして、今回の9・11米国事変については「米国に対するテロリズ ム」と呼ばないで、あえて「米国に対する攻撃」と呼ぶという方針を守っているそう です。[中略]
World Service will not call US attacks terrorism
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,593647,00.html[後略]
以上で引用終わり。
上記の投稿者、「 佐藤雅彦」さんは、わが地獄耳情報によると、元某地方紙記者だそうである。
さてさて、上記の『放送レポート』176号(2002.5)「9.11以後、世界は」あの「事件」以後、世界は、日本は、メディアはどう変わったのか---。さまざまな立場から考察、検証する。(2)には、当然、隔月刊の同雑誌の175号(2002.03)に、連載の(1)があるはずである。
それはどうかと見ると、ああ、どうにもこうにも、しょうもない。執筆者は、最早、「ブッシュの手先」とか「戦争屋の手先」と言い切る他はない最悪の典型、「東京情報大学教授」の肩書きの旧知の桂敬一であった。
桂は、まず、この記事の中で、「テロと報復の連鎖にみずからも巻き込まれ、テロしか選択すすものがない絶望した人々の敵意」という、実に実に持って回った表現で、911を「テロ」と断定している。それだけでない、この記事の中で、『メディア規制とテロ・戦争報道』(明石書店・01年刊)と共著の自己宣伝しているのだが、その本自体が、911を「テロ」と断定する題になっている。以下は、この本の出版状況に関する電網検索の結果である。
メディア規制とテロ・戦争報道 : 問われる言論の自由とジャーナリズム / 原寿雄, 桂敬一, 田島泰彦著. 明石書店, 2001.
実は、この本、以下に抜粋する通信で記した2002/03/02集会の会場の中の受付の横に麗々しく展示してあったので、軽く斜め読みしていた。しかも、会場内では、以下に引くごとく、私がパネラーに対して、「皆さんはテロという用語を使ったが、私は謀略と見て調査中、いかがか」と質問したのに対して、事実上、司会者(コーディネーターと称していた)、「桂敬一氏(東京情報大学教授)が、「ご意見として伺って」などと慇懃無礼にも勝手に引き取って、明らかに意図的に、戸惑うパネラーに返事をさせないようにしたである。当然、彼自信の胸の内には、それ以前に書いた自分の文章と本の題名が渦巻いていたに違いない。こういうのは「居直り」と言う他ない。
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/128.html
『亜空間通信』178号(2002/03/03)
【米謀略鍵言葉「テロ」合唱し報復反対遠吠幼稚肩書人種が群れメディア規制反対】
[中略]
昨日(2002/03/02)、「日本プレスセンターったら偉っそうな亡国植民地根性片仮名語の名の会館」で開かれた「メディア規制三法案反対緊急集会」の報告と論評の続きである。
実は本日(2002/03/03)、ああ、ここでもまたか、と唖然、いや、最早、呆れもしないが呆然、寒心の至りとなった。上記集会で配られた資料を袋から引っぱり出して見たら、下記のアピールの全文があった。ところが、読むと、[中略] 問題の言葉、「米同時多発テロ」が、アピール文には歴然と入っていたのである。
[後略]
以上で引用終わり。
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/317.html
『亜空間通信』190号(2002/03/13)
【半年後9.11.足元疑惑沸騰で「テロ」思い込み老教授らを哀れむ我は65歳の青年】
[中略]
時節柄、枕言葉に9.11.事件を使わざるを得ないのだが、皆が皆、いわゆるマスコミお仕着せ、実はアメリカお仕着せの「テロ」とか、御丁寧にも「同時多発テロ」とか、実際には謀略の手先の言葉で表現し、それに対する私の会場質問への返答は、事実上、司会者、「桂敬一氏(東京情報大学教授)」によって遮られた。
年の順から言うと、私より15歳上の清水英夫氏(青山学院大学名誉教授)、10歳上の奥平康弘氏(東京大学名誉教授)らが、「テロ」とか、御丁寧にも「同時多発テロ」とか言っていたのであり、実に幼稚に見えて、気の毒で仕方がなかった。要するに「遅れとる」のである。私が16年半も体験した争議中の仲間の用語で言うと、「現場の役に立たん」、「間に合っとらん」のである。
上記の両「名誉教授」に関しては、その著述の一部を拙著に引用したこともある。その際にも、いわゆるアカデミズムの限界の中の行儀の良い議論だけで、現場の真相を知らないな、とは思っていたが、ここにきて、「こりゃ駄目や!」と慨嘆せざるを得なかった。
言論法が縄張りの「清水英夫氏(青山学院大学名誉教授」)は、「メディアの権力監視」という建て前議論、憲法が縄張りの「奥平康弘氏(東京大学名誉教授)」は、「民主主義」の擬制を、単に「愚昧な多数」との先達の批判引用によって批判するのみで、驚いたことには、カナダ生まれのガルブレイスの著作にすら出てくるアメリカの投票率の低さ、主流のユダヤ人による世論操作、選挙への威力などには、まったく触れないのである。
まさに「雲の上」の極楽蜻蛉の議論だった。そんな老教授の背後に隠れて、こそこそしとる「ジャラジャラな砂利すっとこどっこい」どもは、さらに情けない。
[後略]
以上で引用終わり。
上記の肩書きのごとく、東京情報大学などど称する聞いたこともないバス停大学の教授、典型的なアカデミー業界の商売人、桂、は今、私が別途記しているように呆れて抜けた日本ジャーナリスト会議の代表に収まっている。業界としてはナベツネが会長になったりする極悪経営者団体、新聞協会事務局の職員の出身である。独自取材や調査の経験は愚か、メディアの現場の経験どころか、闘争経験などは、まるでない。こんな連中を担ぐ方も担ぐ方である。書かせる方も書かせる方である。私は、こんな言論詐欺野郎を今後、絶対に許さん。私の評価に文句があったら、名誉毀損で訴えてみよ。そんな度胸などあるめえ。
以上。
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村愛二書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で特価販売
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
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altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.07.10.現在297号発行済)
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