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07/03 16:11 非ユダヤ人移民が急増 国家の性格変質に懸念 外信55
【エルサレム3日共同】イスラエルで、旧ソ連圏などからの非ユ
ダヤ人移民の増加が大きな論議を呼んでいる。イスラエルは世界中
に離散したユダヤ人の移民受け入れを国策として進めているが、非
ユダヤ人移民の増加で「ユダヤ人国家」の性格が変質しかねないと
の懸念があるからだ。
イスラエルの伝統法はユダヤ人を「ユダヤ人である母親から生ま
れたか、ユダヤ教に改宗した者」と規定し、孫は必ずしもユダヤ人
と見なされない場合があるが、移民促進を図る帰還法により、ユダ
ヤ人の子供や孫にも自動的に市民権が与えられてきた。
中央統計局の二○○○年の調査では、伝統法に基づく「ユダヤ人
」は移民全体の約50%にとどまり、近年は非ユダヤ人移民が急増
。特に帰還法で移民した孫の世代には、ユダヤ教の伝統とは無関係
に育った人が多いとされる。
こうした動きに宗教政党などは「ユダヤ人国家」であるはずのイ
スラエルでユダヤ人が少数派に転落しかねないとし、非ユダヤ人移
民の制限のため、帰還法改正を要求。孫への市民権付与は祖父母と
同時に移民した場合などに限るとの同法改正案が六月二十四日、国
会委員会で可決された。
これに対し、ロシア移民党党首のシャランスキー住宅相は「海外
で反ユダヤ人感情が高まっている中、移民の制限はユダヤ人の連帯
を阻害する」と訴え、政府は同月三十日の閣議で改正反対を決め、
改正案成立は困難になった。
ユダヤ教超正統派政党シャスの党首であるイシャイ内相は「ロシ
ア系移民の票欲しさの人気取りだ」と住宅相を批判。あくまで法改
正を求める構えで、非ユダヤ人移民の制限をめぐる論争は今後も続
きそうだ。
(了) 020703 1610
[2002-07-03-16:11]