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【エルサレム29日=当間敏雄】
イスラエル軍は28日深夜、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロンの自治政府庁舎に籠(ろう)城している武装パレスチナ人が投降を拒否したとして、同庁舎を爆破、破壊した。ロイター通信は「非常に大きな爆発で、庁舎のほとんどが破壊された」と伝えた。
庁舎内に立てこもっていたと見られる約15人のパレスチナ人の生死は不明だが、多数の死傷者が出た可能性があり、国際的な非難を呼びそうだ。イスラエル放送は、爆発物を使用したのは、兵士らが建物内に入るためだったと伝えたが、軍報道官は「作戦継続中」として詳細についてのコメントを避けた。
軍は25日にヘブロンに侵攻、同庁舎に逃げ込んだ武装パレスチナ人らを拘束するため完全包囲して散発的な攻撃を加え、28日朝から戦車などによる猛攻撃を開始、ブルドーザーで外壁を破壊する強攻策に出ていた。
(6月29日10:22)