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06/28 10:49 米首都の被ばくは30万人 核のごみ輸送事故で予測 外信18
【ワシントン27日共同】米国のワシントン近郊で原発の使用済
み核燃料などの放射性廃棄物を積んだ列車が脱線、放射性物質が漏
れ出したら、三十万人以上が放射線を浴び、千人以上が後に、がん
で死ぬなどとする予測を、米国の環境保護団体「環境ワーキンググ
ループ」が二十七日、発表した。
予測をまとめたリチャード・ワイルズさんは「ネバダ州の施設で
国内の原発の廃棄物を処分する政府の計画が実施されれば、約四十
年間で二千七百回の輸送が行われる。事故の危険は大きい」と指摘
した。
グループは、米エネルギー省のデータや事故想定と、同省の放射
性物質拡散予測プログラムを利用。米国の大都市近くで、輸送列車
やトラックが事故を起こし、廃棄物に含まれるセシウムが漏れ、火
災で周辺に広がると想定して、影響を調べた。
ワシントンでは放射性物質が風下約五十五キロまで拡散。約三十
一万人以上が被ばくし、約千人が、後にがんで死亡するとの結果だ
った。シカゴでは被ばくは約三十五万人、がん死は千二百人以上と
、影響がさらに大きくなった。
(了) 020628 1048
[2002-06-28-10:49]