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だいぶ以前に、世界の支配者、特にその閨閥に詳しい広瀬隆さんが、9.11アタックについて、何か書いてくれないかなあ、と期待を表明しましたが、その広瀬氏の新作「世界石油戦争」(NHK出版)が出版されました。ただし、9.11アタックについても触れていますが、メインは油田発見後の中東諸国と欧米諸国のからみについての歴史の記述です。もちろん、人脈、閨閥に焦点を当てている点は、最近の同氏の著作と同じです。
前に「広瀬氏の分析」への期待を表明した時、どなたかが(ハンドルネームを失念しました)、「広瀬氏はインターネットを利用しないので、陰謀説には興味がないようだ」という投稿をされていましたが、その通りのようです。
それでも、対アフガン・イラク再強硬派のウォルフォビッツや、アフガン復興担当大統領特使に指名されたハリルザッド(カリルザット、またはカリルザイトと呼ぶケースもあるが、広瀬氏はハリルザッドと表記)の詳細な履歴というか、パスナルプロファイルを紹介しています。また、BCCIやハリバートン、アドナン・カショギ、ベクテルやカーライルビンラディン家と並ぶサウジの富豪、スリマン・オラヤン(小生は初めて知りました)、ビンマーフーズらについても詳細な情報を提供してくれています。
広瀬氏のスタンスは@石油多消費文明批判A石油利権をひとつの核とする米国型マネーゲーム資本主義というかカジノ資本主義批判ー-です。オサマはこうした強欲な世界支配者どもに立ち向かう英雄とみているようです。ビッグリンカーに興味のある方には、なかなかの本です。