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人道法でシャロン首相裁けずと、ベルギー高裁
2002.06.26
Web posted at: 19:41 JST
- CNN/REUTERS/AP
ブリュッセル――ブリュッセル高裁は26日、パレスチナのサブラ難民キャンプなどで1982年に起きたイスラエル軍のレバノン侵攻に伴う右派民兵などによる虐殺事件に関与したとして訴えられていたイスラエルのシャロン首相について、ベルギー独自の人道法で裁くことは出来ないとの判断を示した。
同法は、1993年に制定されたもので、人道犯罪に関して犯罪の発生場所、被害者、加害者の国籍を問わず、ベルギーに裁判権があると定めていた。難民キャンプ虐殺事件では、計800人が殺害されたといわれ、生き残った23人が昨年、当時、イスラエル国防相で右派民兵とのつながりが疑われていたシャロン首相を告訴していた。
同法に関しては昨年、ルワンダ大虐殺に関与した4人が有罪と談じられる判決もあったが、26日に示された判断で、今後の運用は今後も極めて難しくなったとの見方が広がっている。オランダ・ハーグにある国際司法裁判所は今年2月、外国閣僚に対するベルギーの国際逮捕状は無効との判決も出していた。
難民キャンプの虐殺疑惑では、イスラエル側も独自調査を実施、シャロン氏の直接的な関与は立証されなかったと判断したが、同氏は一定の責任を取り、国防相を辞任していた。
26日の高裁判断を受け、原告側が控訴するかどうかは不明。