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06/24 18:06 アルカイダが活動再開 ビンラディン氏の命令か 外信36
共同
昨年九月の米中枢同時テロ後、米軍の攻撃で壊滅的に分断された
はずのテロ組織アルカイダが活動を再開している。カタールの衛星
テレビ、アルジャジーラによると、アルカイダは二十三日、「米国
との戦いは始まったばかり」として「数日、数カ月以内の対米攻撃
」を予告する声明を発表。米上院のグラハム情報特別委員長も同日
、アルカイダが組織を立て直し、対米攻撃を実行する力をつけてい
ると警告した。
米連邦捜査局(FBI)やテロ専門家は、世界各地での爆弾テロ
の発生や計画発覚について「中堅メンバーやアルカイダとは直接関
係ないイスラム原理主義組織が独自に活動している」と指摘。米国
のテロ壊滅作戦が、逆にキリスト教・ユダヤ教社会への反発を強め
ていると分析する。
モロッコ政府高官の話として伝えられるところによると、米中央
情報局(CIA)などは五月、スペイン南端のジブラルタル海峡を
通過する米、英軍の艦船への爆破テロを計画していたアルカイダメ
ンバー三人を逮捕。三人から、ウサマ・ビンラディン氏が昨年十二
月、アルカイダのメンバーに「米国とユダヤ人の権益への攻撃」を
命令していたとの供述を得た。
高官らは、この命令が六月十四日にパキスタン・カラチで起きた
米国総領事館前での爆弾テロなど最近の一連のテロの背景にあると
説明している。
また、サウジアラビア内務省は同月十八日、ミサイルや爆薬をサ
ウジ国内に運び込み、米関連施設へのテロを計画したとして、アル
カイダのメンバーら十三人を拘束したと発表。メンバーらは五日に
同国内のプリンススルタン空軍基地の近くから米軍機に向けロシア
製対空ミサイルを発射したが、失敗したという。
一連の事件についてアルカイダを一九九三年から取材しているニ
ューヨーク・タイムズ紙のジュディス・ミラー記者は「『アルカイ
ダ2』の出現だ」と述べ、明確な指揮系統がなくとも、中堅メンバ
ーが北アフリカから東南アジアにかけてイスラム過激派と自発的に
連携、組織を再編、再生し、米国の脅威になっていると説明してい
る。
米国務省のブレマー元テロ対策大使も「これからは(各地に散っ
ている幹部ではなく)テロ実行能力を持った第二、第三レベルのメ
ンバーを追いかけなければならない」と強調する。
放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」による対米テロを計画して
いたとしてFBIに逮捕された、アルカイダのホセ・パディージャ
容疑者もその一人だ。
ウルフォウィッツ国防副長官によると、同容疑者はアフガニスタ
ンかパキスタンで爆弾製造訓練を受け、昨年十二月に米国でテロの
下見を命じられた。
FBIのモラー長官は「(アルカイダ側は)実質的な検討に入っ
ていた」と、計画の具体化直前だったことを明らかにした。(ワシ
ントン共同=上田泉貴)
(了) 020624 1805
[2002-06-24-18:06]