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【イスラマバード23日共同】
23日付のパキスタン各紙によると、同国のムシャラフ大統領は22日の英国放送協会(BBC)のインタビュー番組で、カシミールをめぐる先のインドとの対立は全面戦争突入へ「かなり接近していた」と述べ、核保有国同士による衝突が寸前に回避されたとの認識を示した。
全面戦争の場合、核兵器を先制使用する可能性があったかどうかなどについては言及しなかった。
インド・パキスタン情勢は今月上旬、現地入りしたアーミテージ米国務副長官の調停を機に緊張緩和に向け動き出しており、ムシャラフ大統領の発言はこの直前の状況を指すとみられる。
大統領は、両国の軍事的緊張は相互の緩和措置で減少しているものの、カシミールの実効支配線(停戦ライン)や国境付近などに大規模な兵力が集結したままで「爆発しやすい状況にある」と警告した。