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ロシア外務省は14日、米国の弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約脱退を受け、第2次戦略兵器削減条約(START2)を無効とみなす声明を出した。ロシア議会が00年にSTART2を批准した際、米国のABM制限条約順守を条件としていた。
米ロ両国は先月の首脳会談で戦略核弾頭をSTART2より少ない1700〜2200個まで削減する「戦略攻撃戦力削減条約」に調印している。米国によるABM制限条約脱退に対し、ロシアは「対抗手段の必要はない」(イワノフ国防相)との考えで、START2無効声明が米ロの核弾頭削減に大きく影響することはない。
ただ、START2は多弾頭の大陸間弾道ミサイル全廃を規定していたのに対し、ロシア軍は多弾頭ミサイルSS18を現状のまま維持する考えを表明している。(19:58)