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北大西洋条約機構(NATO)が、バルカン半島上空を飛行させている無人偵察機を通じて収集しているスパイ映像を、一般の衛星放送受信装置で茶の間から見られることが、英国のジョン・ロッカーさんの「発見」で分かった。CBSなど米主要テレビが13日、報じた。
映像は乗用車の型式が判別できるほど鮮明で、NATO検問所なども分かるという。
ロッカーさんは、テロリストらが映像情報を悪用すればバルカン諸国へ平和維持活動などで派遣されている兵士らに危険が及ぶ恐れもあるとしてNATO側に通報した。
しかし、米国防総省は「映像は機密扱いされておらず、問題ない」と、せっかくの忠告にも素っ気ない。
CBS、国防総省などによると、無人偵察機の映像は「一般情報」として一部の民間衛星を通じてNATOなどの関係部局に送信されている。パラボラアンテナを備えた衛星放送受信者がその衛星の電波をとらえさえすれば、誰でも見ることが可能だ。(共同)