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【バーレーン=岐部秀光】
昨年6月にサウジアラビアとメジャー(国際石油資本)が基本合意したガス田開発事業で、サウジのアブドラ皇太子が近く各社トップと会談する。利益配分などを巡って交渉が難航しているため、政務の実権を握る皇太子が直接協議に参加し事態打開を目指す。
米エクソンモービルや英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどのトップとサウジのジッダで会談する。
サウジと各社は事業規模が合計で250億ドル(約3兆1000億円)に上る3カ所のガス田開発で交渉を続けたが、利益配分などで対立。交渉が事実上停止し破談の可能性がある事業もあるという。サウジとメジャーは投資額が150億ドルと最大の南ガワール・ガス田事業(筆頭企業・エクソンモービル)を巡る交渉をまず前進させたいものとみられる。