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パレスチナ国家樹立の日程作りは尚早 米大統領
2002.06.09
Web posted at: 14:25 JST
- CNN
メリーランド州キャンプデービッド(CNN) ブッシュ米大統領は8日、ワシントン郊外の当地でエジプトのムバラク大統領と2日目の会談をした。終了後の共同記者会見でブッシュ大統領は、パレスチナ国家樹立について「われわれは具体的な日程を提示する用意はまだできていない」と述べ、日程作りを求めたムバラク大統領の提案を拒否したことを明らかにした。
ブッシュ大統領は、「私が考える日程で必要なのは、まず直ちに、パレスチナ国家樹立に必要な政府機構の設立へ向けて努力を始めることだ。これによって、パレスチナの人々に希望を与えると同時に、近隣諸国を始め世界へ向けて、テロを破り平和に暮らすことができるとメッセージを発することになる」と述べた。
ムバラク大統領は、日程提示のほか、アラファト自治政府議長に対する米国の批判を和らげるよう求めたが、ブッシュ大統領はこれについても、議長の指導力不足に失望していると強調。「私にとっては、アラファト議長をどう扱うかが問題ではない。議長はパレスチナの人々の願いをかなえてこなかった。大事なのは、パレスチナの人々を支援するために必要な改革だ」として、自治政府の機構改革が重要だとする立場を示した。
ブッシュ大統領は10日には、イスラエルのシャロン首相と会談する予定。シャロン首相はここで改めて、アラファト議長解任の必要性を米国側に強調するとみられる。
米政府は一連の首脳会談を経て、中東和平の基本政策をまとめる予定。