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撃墜も想定? 米とカナダが合同ハイジャック訓練
2002.06.05
Web posted at: 11:05 JST
- AP
コロラド州デンバー(AP) 米国とカナダの西海岸上空で4日、2機の旅客機が乗っ取られたとの想定で、大規模なハイジャック対策訓練があった。米国とカナダの連携強化が狙いで、米連邦捜査局(FBI)など両国の捜査当局者を含む約1500人が参加した。
早朝から午後まで行われた訓練では、デルタ航空機が米ユタ州ソルトレークシティーからアラスカ州の空軍基地に向かい、もう1機は旅客機役の米海軍輸送機でワシントン州からカナダのバンクーバーに向かった。両機には米軍兵士らが乗客役で乗り込んだ。
訓練にはいくつかのシナリオがあり、ハイジャック発生の通報を受けて北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が戦闘機10機あまりをスクランブル発進させ、それぞれの乗っ取り機を着陸させた後も、地上で待ち構えた捜査当局者らがさまざまなハイジャック訓練を実施したという。
NORADの当局者は、訓練の詳しい内容については明らかにしていないが、緊急発進した戦闘機が旅客機を撃墜するシナリオも含まれていた模様だ。
★NORADは合衆国軍とカナダ軍が共同運用しているから、今回の「合同ハイジャック訓練」は、治安訓練というよりは、NORAD主催の軍事訓練であるといえよう。軍事訓練である以上、犯人の検挙や射殺だけではなく、撃墜が選択肢に入ったものになるのは当然である。