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「発言したのは私じゃない」−。福田康夫官房長官の「核兵器は持てる」発言や「非核三原則」見直し発言が大きな波紋を呼ぶなか、小泉首相が3日、「わたしは一言も言っていない。誤報だ」などと報道陣に激しく噛み付く一幕があった。一連の騒動を誤報としてかたづけようという狙いがあったようだが、永田町の面々は「そんな屁理屈が通る訳がない。最近、首相の言動はかなりおかしい」と首をかしげている。
首相が噛み付いたのは、非核三原則の見直しを言及したとされる「政府首脳」という表現。
福田官房長官が3日午後、記者団に対して自分であることを“告白”したように、「政府首脳」はほとんどの場合、オフレコで発言した官房長官を指し、首相発言に対して使われることは稀。「総理大臣にはオフレコはない」(永田町関係詞)のが原則だからだ。
にもかかわらず、小泉首相は3日昼、「政府首脳って総理大臣じゃないの? わたしは一言もいってないのに。誤報はやめてもらいたいね」と激怒。記者団を見回しながら「一言も言ってない」と繰り返し、質問が終わった後も「間違わないでくれよな」と念を押すほど。
だが、日ごろ報道で頻出している「政府首脳」について、小泉首相が本当に自分のことと思っていたとは考えにくく、永田町では「報道をすべて誤報として押し通し、騒動をなかったことにしようとしたのではないか」(事情通)と、あきれた声があがっている。
一方、福田官房長官と“政府首脳”の発言に対しては、3日も「軽率だ」(自民党の大島理森国対委員長)、「有事法制の議論をしているわけだから、政府が緊張感をもっていただきたい。ちょっと緊張感が欠けているのではないか」(公明党の神崎武法代表)などと、身内から批判が続出。野党4党も、福田官房長官の不信任決議案の提出も含め、罷免を求めていく姿勢を強めている。