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(回答先: 英がインドに空母の売却検討、英紙が報道〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 03 日 12:24:44)
インドとの緊張が高まるカシミール地方のパキスタン側、自由カシミール州をパキスタン軍の案内で訪れた。停戦ライン(実効支配線)の軍幹部は「インド軍は、ここ30年で最高度に兵力を増強している」と語った。境界の町チャコティでは、インド軍の砲撃で学校や民家が破壊されたと主張。住民たちの不安は深まっている。
■「兵力は最高度に」
チャコティは緑濃い山あいの町。山腹の軍監視所では、約30人が交代で見張りをしている。現在、カシミールに集結する兵力はインド側75万、パキスタン側25万と言われる。現地司令官のカーン准将は「インド軍の兵力は71年の第3次印パ戦争以来で最高度になった。一触即発の状態だ」と説明する。「越境への反撃に十分な準備がある」とも語り、パキスタン側もまた兵力を増強していることを示唆した。
同准将によると、チャコティではインド軍の攻撃で、今年に入ってから民間人43人が死亡した。パキスタン側も反撃している。5月18日には、2発の砲弾を受けた民家が全壊。4人が亡くなった。隣家の男性は「避難したい。でも、どこへ逃げればいいのか。教えてくれ」。
■生徒たちは朝礼中
市街地に近い学校の建物は5月18日午前、砲弾に直撃された。約300人の生徒は屋外で朝礼中だったが、4人がけがをした。クシード・アザール教諭(35)は「学校は閉鎖、生徒たちは勉強もできない」と訴えた。
自由カシミール州の中心ムザファラバードに近い難民居住区のアブドル・サマドさん(19)は「カシミールはパキスタンの頭。体から切り離したらどちらも死んでしまう」という。一家は3年前、インドの弾圧を恐れて、インド領カシミールから逃げてきた。兄は過激派と疑われ逮捕された。
仕事はなく、政府から1人月750パキスタンルピー(約1500円)の支給を受けている。「戦争が最善の策ではないが、生まれた場所で暮らしたり働いたりする自由が欲しい」。サマドさんの言葉に家族がうなずいた。
自由カシミール州内にはこうした難民居住区が15カ所あり、約3万7000人と言われるインド側からの難民のうち、約半分が政府の支援を受けて暮らしているという。
(パキスタン北東部・自由カシミール州=木村文)