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テロ計画示す会話、イタリアで一昨年盗聴 米紙
2002.05.30
Web posted at: 14:28 JST
- CNN
(CNN) 29日付米紙ロサンゼルス・タイムズは、同時多発テロの1年1カ月前、テロ組織「アルカイダ」に関係する人物が、大規模なテロ計画が進行中だと話す会話を、イタリア当局が盗聴していたと報じた。
報道によると、盗聴はミラノにある対テロ作戦の部署がイタリア在住エジプト人の車に盗聴器を仕掛けて録音した。2000年8月12日、当局がアルカイダ幹部とみなすエジプト人が、テロ活動家とみなすイエメン人をボローニャ空港で出迎えた後の会話で、イエメン人がイスラムの敵に対する航空機を使った大規模テロについて話している。このテロを「世界中の新聞が取り上げることになるだろう」などと表現している。
同紙が入手した盗聴記録によると、「これはかつてない攻撃になる。これは南から北、東から西へ広がる。これを思いついた人物は狂っているが、天才でもある。彼はこの計画に取り付かれている。空港での危険に注意していてくれ。あの国で火の手があがる」などと、会話がかわされている。
イタリア当局筋は、この会話からアルカイダが大規模テロを計画していたと推測できるが、この会話から昨年の同時テロを防止できたと結論するのは無理があると話している。
米情報当局はこの盗聴記録を、同時テロ後にイタリア当局から入手したという。