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05/27 16:01 イラクでネット人気広がる 一部サイトは規制も 外信52
共同
イラクの街角で、一般市民がインターネットを利用できる施設が
増えている。当局は一部外国紙などのサイトには接続させない策を
講じているが、富裕層の若者らはメール送信や多様なサイトの閲覧
を楽しんでいる。
首都バグダッドの中心街、共和国通りのビルの一、二階に入居す
る「国営インターネットサービス」には約二十台のパソコンが並ん
でいた。
使用料は一時間二千イラク・ディナール(約百三十円)。教員の
月給が三百数十円相当の同国では、誰もが利用できる額ではないが
、若者ら十数人が検索サイトを開いたり、ニュースを読むなどして
いた。数人で一台のパソコンを囲み、サッカーのワールドカップ(
W杯)のページを楽しむ姿も。
インターネット施設の初登場は二○○○年。関係者は「今は全国
に二十八あり、誰でも利用できる」と話す。しかし壁には「送信し
たメールや閲覧記録は削除禁止」と書かれており、情報の発着信に
当局が目を光らせていることをうかがわせる。
外交筋によると、英国で発行されているアラビア語紙やアダルト
サイトなどは見られないが、米国の国際政治雑誌や日本メディアの
英文サイトにはつながる。
今年からは個人のメールアドレス取得も可能になった。その際、
六千五百円相当の金額に顔写真などを添え、運輸通信省に申請する
必要があるという。
一方、イラク当局は国民の外部情報へのアクセスを制限する政策
を続けており、携帯電話や外国の新聞の市販は禁止。衛星放送は一
部機関が視聴を認められているだけ。パソコンどころかファクスさ
え所有には当局の審査が必要だ。
バグダッドの知識人は「イラクを攻撃したがっている米国の真意
が知りたいので、英BBCやクウェートのラジオニュースを聴いて
いる」と話す。
インターネットでさらに多くの情報が得られることから、ネット
人気の広がりが、表向き「米国は怖くない」と口をそろえる国民の
意識に影響を与える可能性もありそうだ。(バグダッド共同=小熊
宏尚)
(了) 020527 1601
[2002-05-27-16:01]