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印パ 危うい軍拡競争〜パキスタン・ミサイル実験〔東京新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 26 日 14:06:22:

(回答先: 英が印パ両国に武器禁輸〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 26 日 14:00:20)

■米の自粛要請無視 緊張の最中、疑心暗鬼も

【バンコク25日田内建一】
反テロ作戦で協力体制を組む米政府からの自制要請を押し切り、パキスタンがミサイル実験に踏み切った背景には、軍備面で常に“宿敵”インドに後れを取ってきた歴史的経緯と、今回の実験成功をアピールすることでインドをけん制する狙いがある。
パキスタンが今回実験に成功した中距離弾道ミサイル「ガウリ」は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のノドン・ミサイルの改良型といわれ、射程は約千五百キロ程度とみられる。インドのニューデリーなども射程内に入る。インドの中距離ミサイル「アグニ」に対抗して開発された。しかし、実際にガウリに核の搭載が可能か、また、ミサイルに搭載可能なまで核兵器が小型化されているかなど、不透明な点も多い。
パキスタンのムシャラフ大統領は今回の実験を「偉大な成功」とたたえ、二十八日までにさらに射程の長い中距離弾道ミサイル「シャヒーン」などの実験を予定しているもようだ。
これまでインドと三度の戦争を経験し、二度負けたパキスタンは一九七四年にインドが核実験を開始してから、インドに「追い付け」を目標に、ミサイル技術を北朝鮮から導入するなど、激烈な開発競争を続けてきた。
印パの緊張が高まっている最中の今回の実験は攻撃力を誇示することでインド側をけん制する狙いがあるとみられ、インド側からも「なぜこの時期に行うのか」(同国外務省報道官)との声が聞こえている。
また反テロ作戦でパキスタン、インドの協力が必要な米国は六月上旬、アーミテージ国務副長官を両国に派遣するが、米国の自粛要請をあえて無視した背景には対インド戦略でブッシュ政権から有利な条件を引き出そうというしたたかな思惑もうかがえる。

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