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(回答先: イラク攻撃:米軍幹部が難色 米国防総省内で意見対立 投稿者 ドメル将軍 日時 2002 年 5 月 24 日 18:24:03)
ダブヤが、2001年9月の911攻撃をあらかじめよく知っていたのだろうという観測は、アメリカの内外で高まっているね。これは、アメリカで「陰謀説」と呼ばれ馬鹿にされてきたリベラリストの見方を補強する形になっているようだね。そして、これはダブヤの暫定大統領としての立場さえも揺るがそうとしているのだね。
「権力による陰謀」というスタンスから政治事件を検証し権力批判をするのは、アメリカではありふれた物ではある。それは、日本でも同じだろうね。近代の民主国家が権力監視思想に基づいている以上、これは自然な政治思想であるのだがね。
だが、アメリカでもメディアの独占企業化の進行と共に、メディアの権力批判が萎縮してきたのだね。そして、権力の陰謀を検証するようなジャーナリズムは少数派に追いやられた。これは、日本では問題にもならない問題だろうがね。共同通信と瀋陽事件の関係が問題にならないようにね。
権力監視思想が衰えるに従い、アメリカでも権力による陰謀を唱えるリベラリストが「コンスピラシー・セオリスト」陰謀理論家なるレッテルはりにあうようになったのだね。911が陰謀だったという説も、ましてや旅客機が遠隔操作されていたという説も、全て根拠の無い「コンスピラシー・セオリー」に過ぎないとされていた。つまりは、「妄想」呼ばわりされていたのだね。
しかし、何故か今になって、ダブヤと情報機関や捜査機関やらの事前情報隠匿が臭いはじめた。これは、911は彼らの陰謀だったと言うのに等しい。そして、ダブヤの権力基盤は崩壊しかねない瀬戸際に来ている。これは、ダブヤにとって生死を分けるに等しい決断の時なのだね。
その今になって、ダブヤがイラク攻撃計画を放棄するだろうというのはおかしな話だろうね。ダブヤは、イラク侵攻を放棄したりはしないのだね。イラク侵攻を放棄して、そのあとダブヤがどうなるか、考えてみれば判る事だろうね。911陰謀、エンロンゲート、タイワンゲートといった大事件の責任追及が始まり、ダブヤと政府高官は逃げ場を失う事になるのだね。となると、「窮鼠猫を噛む」と言うように、追い詰められたダブヤらが決戦を挑むに決まっているのだ。
だから、ダブヤ政権には、イラク侵攻作戦を放棄するというオプションは存在していないのだね。ダブヤにしろ、HWブッシュにしろ、イラクのフセイン政権を打倒しない限り、安眠できる時は来ないのだからだね。それは、パウエルでもライスでもラミーでも、皆同じだ。こうした戦争狂たちが、ここまで殺戮を繰り返して、今更戦争をやめる事などできる話では無いのだね。毒を食らわば皿までもと言うからね。
アメリカ最大の同盟国であるイギリスでは、5月に入り、ブレア首相が国連の支持無しにイラク侵攻をする事は無いと宣言している。これが、ブレアが労働党政権内の不協和音を打ち消すために持ち出したイラク侵攻の「条件」だ。しかし、これは逆に言うと、空洞化した国連が「お墨付き」を出しさえすれば、イラク侵攻に踏み切るという事でもあるのだね。つまり、この条件付けは、ブレアの陰謀だとも言える。
アメリカの世論が、イラク侵攻に25万人もの派遣を認めるかというと、それは難しいだろうね。アフガニスタンには、「特殊部隊」などが少数派遣されているだけだという事になっているから、アメリカと「文明国」の世論は羊の大人しさを見せているのに過ぎない。しかし、25万人もの大軍を派遣するとなれば、日本のように世論操作が浸透している「文明国」でも支持を得る事は難しくなるね。戦争予算も膨大になり、各国の国民を直撃するだろうしね。
そこで、アメリカの制服組はここにあるような言い逃れを述べたと見るのが正解らしいね。「イラク攻撃は不可避 との姿勢を示す文民側と、攻撃に慎重な制服組の温度差が目立ち始め」などというね。しかし、それが軍の本心だと見る毎日新聞の見方は子供じみている。
制服組と言っても、軍幹部は官僚なのだね。彼らは、自分が前線で死ぬわけでは無い。だから、本心どうという事は無いのだね。イラク攻撃に慎重姿勢を見せたというのは、1990年の湾岸危機時の米軍司令シュワルツコフも同じジェスチャーをしていた。しかし、それは、仮に侵攻が失敗しても自分の責任ではありませんよと言えるように、アリバイを作っているのに過ぎないのだ。
今度も、制服組はアメリカ兵が死ぬかもしれませんよという「事前警告」をしましたというアリバイ作りをしただけらしいね。つまり、これでダブヤがイラク侵攻をやめる事にはならないのだ。というよりか、結論は逆らしいね。侵攻を進めるために、この手のアリバイを作っておくという事らしいのだね。
ダブヤは、初めから20万人の派兵をする必要もないらしい。北部のクルド人や南部のシーア派イラク人から「要請」を出させ、それに呼応した「軍事援助」の形で4ないし5万人程度の兵力を派遣する計画もあるらしいしね。要請を口実にして5万人程度を派遣し、その後で「イラク軍が化学兵器でアメリカ軍を攻撃する恐れが高まった」などと発表し、兵力を増強する。これで20万程度まで増強するらしいね。
イラクが化学兵器を使うかもしれない、という統参議長の話も、大量破壊兵器に対抗するために大兵力を投入するという計画の伏線みたいだね。そして、イラクが化学兵器で攻撃した事にして、また真珠湾事件を演出し、一気にイラク侵攻に踏み切る計画だろう。それなら、「国連」の支持も容易に取り付けられるというシナリオなのだね。これが、ブレア発言の裏の意味でもあるようでね。
イラクでも、アメリカと「文明諸国」軍は石油資源をターゲットにしている。北はトルコから、南はクエートとサウジアラビアから侵攻し、イラクの北部と南部の油田地帯を占領する計画らしい。油田地帯を占領すれば、フセイン政権は主な収入源を失うので侵略もやりやすい。そこで、残った中央イラクを侵略し占領するという計画らしいのだね。
空洞化した国連からイラク侵攻の支持を取り付けるのは、簡単な事だ。アラブ連盟は反対するだろうが、反対させておけばよいという考えみたいだね。反対したところで、アラブ連盟には大した力も無いという事でね。
湾岸呆けで戦争狂の仲間になった日本人は、どこかでまだまだ甘い期待を抱き、アメリカが戦争を土壇場で中止してくれるのでは無いかと考えている。しかし、それは期待に過ぎないのだね。アメリカ軍がイラク侵略の計画を立てているのは事実であり、既にアメリカ国内では予備役の招集も進められているので、侵攻計画が中止されるなどという話を信じる人はいないだろうね。
イラク侵攻は、来る9月に始められるのが既定路線らしいしね。その時にも、「911」が利用されるだろうと言うからね。このイラク侵攻がどのような結果になろうと、それが日本も巻き込む事は間違いが無いし、世界戦争になった「資源争奪戦争」を更に凄惨な物にする事は間違いが無いようだね。