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パキスタンのムシャラフ軍事政権は25日、米国などが自粛を要請する中で、核弾頭搭載可能とされる地対地の中距離ミサイル「ガウリ」の発射実験を強行、カシミール問題をめぐり対峙(たいじ)するインドを威嚇し「対等の戦略的攻撃能力」(パキスタン軍当局者)があることを誇示した。
カシミールの実効支配線(停戦ライン)や国境付近には両国の部隊約100万人が既に集結。外交筋によると、軍事的緊張は「極限近く」に達している。
今回の発射実験は、6月上旬のアーミテージ米国務副長官の両国訪問を前に、ブッシュ米政権から本格的な仲介を引き出す狙いも込められている。英国も28日からストロー外相を派遣、国際社会は偶発核戦争などの事態を回避するための説得工作を強化する。
ムシャラフ大統領は25日、イスラム教の預言者ムハンマド生誕を祝う式典で演説し、ミサイル実験を「偉大な成功」とたたえた。
この日、発射実験されたガウリの射程は1500キロ。パキスタン側は1999年4月に発射実験を行った「ガウリ2」(射程約2000キロ)とともに「国産」としているが、専門家らは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のノドン・ミサイルの改良型とみている。
インドとパキスタンは熾烈(しれつ)なミサイル開発競争を続けており、インドは今年1月25日、核搭載可能な中距離ミサイル「アグニ」の発射実験に成功。パキスタンも今回の28日までの実験期間中、短・中距離ミサイルの実験を予定している。