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05/25 09:35 亡命申請、米国務省で放置 送付した非政府組織が非 外信19
【ワシントン24日共同】中国・瀋陽の亡命者連行事件で、朝鮮
民主主義人民共和国(北朝鮮)の住民五人が中国の武装警官に拘束
された直後、米国の非政府組織(NGO)「ディフェンス・フォー
ラム基金」(本部・バージニア州)を通じて米国務省に亡命を求め
る英文書簡を送ったが、国務省内で放置されていたことが二十四日
、明らかになった。
国務省のリーカー副報道官は同日の記者会見で、書簡の存在と、
省内で不手際があったことを認め、事実上陳謝したが、NGOは五
人の亡命申請を黙殺したとして米政府の対応を批判している。
NGOのショルティー代表によると、NGOは今月八日、五人が
瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ際に携行していた英文書簡と同様
の書簡をドブリャンスキー国務次官(地球規模問題担当)の事務所
にファクスで送った。リーカー副報道官は二十二日の記者会見で、
五人の米国への亡命要請は来ていないと述べていた。
しかし、国務省によると、その後、省内で調べた結果、北朝鮮か
らの亡命を担当している東アジア・太平洋局に書簡が転送されてい
ないことが判明。副報道官は二十四日になって二十二日の発言を訂
正した。
国務省当局者は「亡命の申請は国連難民高等弁務官事務所(UN
HCR)を通じて手続きが行われる」と説明、NGOが送ったファ
クスは「正式な亡命要請でない」と主張した。
しかしショルティー代表は「中国側に拘束されていた五人がどう
やってUNHCRに連絡を取るのか。米政府が直ちに五人の亡命を
受け入れるべきだった」と米政府を厳しく批判した。
(了) 020525 0935
[2002-05-25-09:35]
05/25 10:01 米政府の主張に驚き 外信28
米非政府組織(NGO)、ディフェンス・フォーラム基金のショ
ルティー代表の話 われわれは日本総領事館に駆け込んだ朝鮮民主
主義人民共和国(北朝鮮)住民五人と緊密に連絡を取り、五人の亡
命希望を米国務省にファクスで伝えた。二十三日に国務省が五人の
亡命申請は受けていないと主張していることを新聞で知って驚いた
。書簡を送った部局が間違っていれば、内部で正しい所に転送すべ
きだ。中国側に拘束中の五人がどうやって国連難民高等弁務官事務
所(UNHCR)に連絡を取れと言うのか。米政府は事件直後に五
人の亡命を受け入れるべきだった。(ワシントン共同)
(了) 020525 1001
[2002-05-25-10:01]