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05/24 22:36 米ロ新条約の全文 外信122
【モスクワ24日共同】米ロ首脳が二十四日調印した戦略攻撃兵
器削減条約の全文は次の通り。
【前文】
米ロ両国(以下双方)は、新世紀における新たな関係構築に向け
、協力と友好を通じ関係強化を目指す。新たな地球規模の挑戦、脅
威に対処するため、双方の質的に新しい戦略関係の基盤の構築が必
要と認識し、相互の安全保障、協力、信頼、公開性、予見可能性な
どの原則に基づく真のパートナーシップ構築を願い、戦略攻撃兵器
の大幅削減の履行を誓約する。
二○○一年七月二十二日のジェノバにおける米ロ両大統領の戦略
問題に関する共同声明と、同年十一月十三日のワシントンにおける
新たな関係に関する共同声明に基づき、一九九一年七月三十一日の
米国とソ連の戦略兵器削減条約(以下START1)の義務、また
六八年七月一日の核拡散防止条約第六条の両国の義務を順守する。
新条約が、安全保障、協力、さらに国際的安定を推進するのによ
り好ましい状況をつくりだすと確信した上で、以下について合意し
た。
【第一条】
米大統領の二○○一年十一月十三日の宣言、またロシア大統領の
同日と同年十二月十三日の宣言を受け、双方は、二○一二年十二月
三十一日までに戦略核弾頭の総数が千七百―二千二百個を超えない
ように削減、制限する。この弾頭総数の制限内で、双方は戦略攻撃
兵器の構成、構造を独自に決定する。
【第二条】
双方は、START1の各条項が有効であることで一致した。
【第三条】
新条約履行のため、双方は二国間履行委員会を最低年二回開催す
る。
【第四条】
(1)双方は新条約をそれぞれの憲法手続きに従い批准する。新
条約は批准書交換の日に発効する(2)新条約は一二年十二月三十
一日まで有効だが、双方の合意により延長、または期限前の破棄が
可能(3)双方のいずれも、国家主権を行使し、三カ月前に文書で
相手に通告することで新条約から離脱できる。
【第五条】
この条約は国連憲章一○二条に従い、国連に登録される。
二○○四年五月二十四日、モスクワで英語、ロシア語の二部を作
製。どちらも同等の効力を持つ。
(了) 020524 2236
[2002-05-24-22:36]