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9月11日のテロを示唆する情報はなかったと、FBI(米連邦捜査局)は繰り返し主張してきた。だが内部資料を見るかぎり、捜査官の間には米政府が認めている以上の懸念があったようだ。
FBIのモラー長官は先週、驚くべき内部資料があったことを上院委員会で証言した。ミネソタ州の捜査官が書いたメモに、飛行学校の学生だったモロッコ系フランス人ザカリアス・ムサウイが「何かを飛ばして世界貿易センタービルに突っ込む」ことを計画している可能性がある、と記されていたというのだ。
ムサウイは、9月11日の同時多発テロに関与した疑いがもたれる人物だ。
情報筋によれば、メモが書かれたのは事件が起きる前の9月初旬。昨年8月、大型機を操縦したがるムサウイを不審に思った飛行学校の教員が、当局に通報。ムサウイは不法滞在の容疑で逮捕された。彼の自宅を家宅捜索した対テロチームは、コンピュータを調べる捜索令状を申請したが、却下されている。
それでもムサウイの電子メールを追跡したところ、彼がロンドン・ニューヨーク間をボーイング747型機で飛行する方法を知りたがっていることがわかった。いったい何を標的にしているのか。その「一つの可能性」としてツインタワーに飛行機で突っ込むことも考えられると、ある捜査官が記したのである。
下院の調査委員会は、当局の不手際を示す内部文書はまだ存在するとみている。
問題はほかにもある。たとえばマレーシア当局がアルカイダの情報を提供したにもかかわらず、米政府が積極的に動かなかったこと。2000年にクアラルンプールで行われたアルカイダの会合には、9月11日のハイジャック犯2人も参加していた。だがCIA(米中央情報局)が会議の重要性を認識したのは、ずっと後になってからだ。CIAがFBIに警告したときは、すでに手遅れだった。