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05/21 08:19 ずさんな核管理体制を警告 旧ソ連など各国の施設で 外信13
【ワシントン20日共同】ロシアなど旧ソ連圏諸国の軍事施設や
世界各国の学術機関が所有する高濃縮ウランやプルトニウムの一部
が極めてずさんな管理体制下にあり、核物質が核兵器獲得をたくら
むテロ組織の手に渡る危険性が高いことが二十日、米ハーバード大
学の研究チームの調査で判明した。
ウサマ・ビンラディン氏のテロ組織アルカイダが核物質の入手を
試みていたことが米当局の調べで分かっており、研究チームは大量
破壊兵器拡散防止のための世界規模の取り組みを求めている。
研究チームが二十日発表した報告書によると、核兵器として使用
可能な核物質のうちプルトニウムは、世界に四百五十トン、高濃縮
ウランは千七百トン以上存在する。
また民間施設については、日本を含む十二カ国の機関がプルトニ
ウム二百トンを保有。また五十八カ国の計三百四十五の民間機関が
計二十トンの高濃縮ウランを保有している。
これらの核物質の管理状況について報告書は「大部分が厳重に管
理されている」としながらも、グルジアの実験炉で核物質が行方不
明になった事件などを例に挙げ、複数の機関では「極めてずさんな
管理しかなされておらず、盗難に遭っても誰も気付かない可能性も
ある」と警告。
ロシアについて報告書は、不要になった核物質の処理を米政府の
協力で進めているものの「過去のずさんな管理状況から、(テロリ
ストによる盗難などの危険のない)安全な状況に移行したのは全体
の40%にすぎない。手付かずの部分があまりにも多い」と指摘、
処理を急ぐよう求めた。
報告書はさらに、核兵器保有国のパキスタンについて、軍部とテ
ロ組織の密接な関係が危険な要素と指摘した。
(了) 020521 0819
[2002-05-21-08:19]