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05/18 16:34 新旧大統領の武力衝突も 混迷のマダガスカル 外信55
【ヨハネスブルク18日共同】昨年十二月の大統領選挙に伴う混
迷が続くマダガスカルで、それぞれ自分こそが大統領だと主張する
「新大統領」ラベロマナナ氏と「旧大統領」ラチラカ氏の対立が解
けず、武力衝突の懸念が深まっている。
ラベロマナナ氏が地盤とする首都アンタナナリボはラチラカ派に
よって物資補給を絶たれており、ラベロマナナ派は武力行使も辞さ
ない姿勢を鮮明にした。
同国からの報道によると、二月以降、首都に通じる道路の封鎖が
続いているほか、首都と海岸部を結ぶ橋の破壊により、アンタナナ
リボ市民はガソリンや食料の欠乏に苦しんでいる。地元商工会によ
ると、この状態があと一―二週間続けば、首都の工場はすべて操業
停止に追い込まれる見通しだ。栄養失調の子供も徐々に増えている
。
高等憲法裁判所の再集計結果を受け、今月六日に二度目の大統領
就任宣言を行って足場を固めたラベロマナナ派のマミザラ国防相は
十七日、「道路を封鎖している兵士らに兵舎へ戻るよう命じる。従
わなければ力で排除する」と述べた。
軍内部では、ラベロマナナ支持が多数派となりつつあるが、一部
の精鋭部隊がラチラカ氏を支持し続けているとされる。双方の部隊
が衝突すれば、国家分裂は決定的となる。
アフリカ統一機構(OAU)やセネガルなどの調停努力も行き詰
まっている。
(了) 020518 1634
[2002-05-18-16:34]