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米国訪問 来年から指紋・網膜登録が必要(東亜日報|国際)
MAY 16, 2002 08:54
by 韓起興 (eligius@donga.com)
ブッシュ米大統領は14日、同時多発テロの再発を防ぐため、留学生など、外国人の米国への出入りと滞在に対する監視を大幅に強化した「国境警備の強化とビザ入国改革法案」に署名した。
この法案は偽造不可能なビザを来年から発行し、米国を訪問する外国人には指紋や網膜など生物学的な情報を収めた書類をビザとともに携帯することが明記されている。今後米国の各空港には外国人旅行者の生物学的情報を判読し、そのビザの所持者が本人かどうかを見極める機械装置が設けられる。
これによって、米国へのビザを発行してもらうためには、指紋押捺と顔の認識のための網膜撮影を求められるなど、発給手続きがさらに厳しくなるとみられる。法案はさらに大学などの教育機関に対して、外国人留学生がなんの理由もなく授業を受けない時は連邦政府に通報することを義務化した。
これとともに北朝鮮、イラン、イラク、リビア、シリア、キューバ、スーダンの国務省が指定したテロ支援国の国民に対しては、ビザの発給を原則的に拒否し、米国にとって危険にはならないと米国務長官が判断する場合のみ例外的にビザを発給するようにした。
また米国を訪問する航空機と船舶は、出発する前に搭乗客のリストを米国に通報しなければならない。この他、米国境の検問要員が今後5年間に400人増員される。
ブッシュ大統領は「我々は米国に来る人々が誰で、彼らがなぜ来るのか、米国に来て何をし、いつ帰るかを知らなければならない」と強調した。この法案は先月上院と下院で全会一致で成立した。
これに先立ち米移民帰化局(INS)は、先月、観光(B−1)ビザと商用(B−2)ビザの所持者の米国滞在期間を従来の6ヵ月から30日に大きく短縮する措置を発表している。