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パレスチナ解放機構(PLO)主流派・ファタハ内に00年9月のインティファーダ(対イスラエル抵抗闘争)発生後に設立された武装組織「アルアクサ殉教者団」は、イスラム原理主義組織「ハマス」や「イスラム聖戦」と同様、自爆テロを繰り返す強硬派だ。同組織が半年前から、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル治安当局者の侵入に備えて展開する作戦の現場をみた。【ガザ(パレスチナ自治区)で小倉孝保】
ガザ中部のユダヤ人入植地に近い草むら。暗闇の中に、顔と頭を布で覆った男性6人が潜んでいた。全員がロシア製の機関銃を抱えている。アルアクサ殉教者団のメンバーで、イスラエル軍が侵入してきた場合、奇襲をかけるのだ。
6人とも身長180センチを超える体格で、布の間から目だけがみえる。リーダー格のメンバーが小声で短い指示を出すと、全員が潜む場所などを素早く変え、かなりの訓練を受けていることをうかがわせた。
メンバーの一人、通称アブ・ムシャヒディ(23)は、インティファーダが始まった直後に同組織に加わった。約1年間、射撃などの訓練を受け、半年前から、この作戦に参加している。
日没から早朝まで毎日、6人が一組になり、数グループが交代しながら作戦を遂行する。組織全体の編成などはメンバーにも知らされていない。行動は上からの命令によって統制され、勝手な行動は許されていない。
リーダー格のメンバーによると、イスラエル軍はガザ中部のユダヤ人入植者を守るため、パレスチナ人武装メンバーの暗殺や逮捕を目的に自治区内に侵入してくる。そのため、ハマスやイスラム聖戦とも緊密に連絡を取り合い、イスラエル軍の侵入路周辺で自衛作戦を展開しているという。
ムシャヒディは「パレスチナのためなら、死ぬことは怖くない。自爆の命令があれば、その用意はあるが、今はこの作戦をジハード(イスラム聖戦)だと考えている」と話した。
[毎日新聞5月16日] ( 2002-05-16-00:19 )
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和平の兆候が見えてきましたが、侵入された場合には「市民」と「軍隊」との標的を間違わないことです。
それが紛争を拡大させない方法かもしれません。