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キューバを訪問中のカーター元米大統領は14日、ハバナ大学で「米国とキューバ・21世紀のビジョン」と題した演説を行い、学生と対話した。1時間半の全容は、キューバ国営テレビとラジオで全国に生中継された。
カーター氏は「今や我々の関係を変える時機だ。超大国の米国の方から一歩を踏み出すべきだ」と語り、(1)米議会がキューバへの渡航自由化を決議し経済制裁を解除する(2)革命時の米国人の財産接収問題の解決(3)亡命キューバ人が両国の懸け橋となる、の3点の両国関係改善の道筋を示した。
さらに、キューバ側も人権や表現の自由など市民の基本権を認めるべきだとし、先に反政府派市民が国会に提出した署名簿に基づく国民投票の実施を促した。
会場にはカストロ国家評議会議長も同席した。演説後、学生から「米国には不平等がある。社会正義の実現こそ先決問題だ」などの発言が出た。カーター氏は「トータルに人権を語るべきだ。私は米国の利益でなく両国、いや世界のためを考えている」などと答えた。
カーター氏はその後、同国最大の野球場で、同氏のために催されたプロ野球の選抜選手による東西対抗試合を見物した。(11:14)