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【ジュネーブ大木俊治】米国のトンプソン厚生長官は14日、ジュネーブで記者会見し、米政府が生物兵器テロに備えて年内に3億5000万回接種分の天然痘ワクチンを製造する計画であることを明らかにした。またテロ対策で天然痘を含めた新ワクチンの研究開発が最重要課題だとして、既存の天然痘ウイルスを廃棄すべきではないとの考えを改めて強調した。
同長官によると、現在米国が保有する天然痘ワクチンは約1550万回接種分。これを20倍以上に増やし「2億8000万人の全国民をテロから守るのに十分な数」を確保する計画という。
同長官は、ジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)総会に出席中。WHOは99年、研究開発用として米露に保管されていた天然痘ウイルスを02年までに廃棄する方針をいったん決めたが、昨年の理事会でテロ対策などを理由にこの決定を撤回した。今総会で理事会の決定を承認する見通し。
WHOによると、現在世界で保存されている天然痘ワクチンは約9000万回分と推定されている。(毎日新聞)
[5月15日10時31分更新]