現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン斗ケ沢秀俊】米国で昨年秋に起こった炭疽菌事件で、炭疽菌が付着した郵便物は約5000通に達したとのコンピューターシミュレーション(模擬計算)による分析結果を、米研究グループが14日発行の全米科学アカデミー誌に発表した。
この事件では、17人が炭疽菌に感染し、5人が死亡した。死者の1人は炭疽菌入り郵便物を受け取った新聞社員、2人は郵便職員。残る2人は94歳と61歳の女性で、感染源は特定されていない。
数学専攻のグレン・ウェブ米バンダービルト大教授らは炭疽菌入り郵便物の投函から配達までに、どれだけの炭疽菌が他の郵便物に付着するかを計算するモデルを作成。昨年のテロと同様に6通の郵便物にそれぞれ数兆個の炭疽菌が含まれていると仮定したところ、郵便センターの選別装置などを通して、約5000通の郵便物の表面に10ー1万個の菌が付着する結果になったという。
ウェブ教授らは女性2人の感染源は付着郵便物か、郵便センターから風で運ばれた菌だと推定、「5000人以上が菌にさらされたが、菌の数が少ないため、付着郵便物による死亡例が感染しやすい高齢者2人にとどまった」と分析している。(毎日新聞)
[5月14日11時21分更新]