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05/13 17:12 ロシア民族存続のため戦う 北方領土は５分で解決 外信34
共同
ロシアでは外国人に対する暴行事件や、日本人殺害を予告する脅
迫状が日本大使館に送られるなど、非ロシア民族排斥を訴えるネオ
ナチグループの活動が活発化、政府は取り締まりの法制定を進めて
いる。ロシア最大のネオナチ団体「人民民族党」のイワノフスハリ
ョフスキー代表（５１）に運動の背景を聞いた。（モスクワ共同＝
太田清）
―なぜ非ロシア民族を排斥するのか。
「人口でみれば白人は世界の少数派だ。（人口増加率の高い）イ
スラム教徒勢力などに押され生存の危機に立つ。特にモスクワなど
ロシアの大都市には、南部チェチェン共和国やアゼルバイジャンな
どから、多数のイスラム教徒が金もうけのために移住し、麻薬売買
などの犯罪に手を染め、（犯罪取り締まりを強化しないように）政
府に圧力を加えている。われわれは生存のために戦っているだけだ
」
―日本人も排斥の対象なのか。
「日本は単一民族である点や、その歴史、経済発展などの面でわ
れわれの模範だ。ドイツとともに、われわれの戦略的パートナーに
なるべきだと思う。モスクワ―東京―ベルリンの枢軸こそが世界の
安定を達成する道だ」
―日本とロシアには領土問題がある。
「もし、われわれが政権を握れば問題は五分で解決できる。四島
を即座に返還し、島民には補償をするのだ。米国が中東やザカフカ
ス地方を勢力下に置き、ロシアが大きく影響力を失おうとするとき
に、四つの島にこだわるのは愚かなことだ」
―外国人襲撃など、ネオナチの暴力行為には批判も強い。
「私は暴力には反対だ。しかし、外国人に暴行を加えているのは
十代の若い世代だ。黒人が街頭で麻薬取引をする姿を見たときの彼
らの怒りは理解できる」
―プーチン政権はネオナチ取り締まりの法案を下院に提出した。
「（外国人への）反発は民衆のものだ。法律で抑え付けたところ
で、長くは続かない。（ネオナチを取り締まる）内務省の特殊部隊
の中にも協力者がいる。彼らはわれわれの考えに共感しているから
だ」
▽略歴
アレクサンドル・クジミッチ・イワノフスハリョフスキー １９
５０年７月２６日、ロシア南部ロストフナドヌー生まれ。モスクワ
の大学で映画撮影など専攻後、映画製作会社で監督や脚本制作に従
事。その後極右団体に参加、９４年に「人民民族主義者運動」代表
。同団体は９５年に「人民民族党」に名称変更。
（了） ０２０５１３ １７１２
[2002-05-13-17:12]
05/13 17:13 ロシアのネオナチ運動とは 外信35
ロシアのネオナチ運動 ロシアでは近年、非ロシア民族排斥を唱
え、頭をそり上げた若者のグループが外国人を襲撃する事件が頻発
、殺人事件に発展するケースもある。ロシア民族の優越主義を唱え
ているが、他民族排斥や独裁政治などヒトラーの手法を高く評価し
ており、ネオナチとも呼ばれる。グループはいくつかに分かれ、ロ
シア内務省は全国で１万人近くのメンバーがいるとみている。背景
にはソ連崩壊後、旧ソ連諸国からロシアに流れ込む不法移民の存在
と、移民による犯罪増加がある。不法移民数は１千万人に上るとの
データもある。（モスクワ共同）
（了） ０２０５１３ １７１３
[2002-05-13-17:13]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。