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05/11 17:48 亡命者と分からず連行 領事が上司に確認と中国側 外信75
共同
瀋陽の亡命者連行事件で、在日中国大使館の黄星原・参事官は十
一日、中国側の調査として「武装警察は、駆け込んだ五人が朝鮮民
主主義人民共和国(北朝鮮)の亡命者とは分からずに連行した」と
述べ、武装警察の対応は不審者の侵入を阻止する正当な職務の一環
との認識を強調した。共同通信の電話取材に答えた。
参事官によると、武装警官らは五人が理解できない言葉(朝鮮語
)を話していたため、何者か一切分からないまま、不審者として連
行。公安当局で事情を聴き北朝鮮の亡命者であることが判明したと
いう。
また、武装警察が五人を連行する際、許可を求めると、応対した
領事が不在の「上司」に携帯電話で連絡を取った上で同意、中国語
で「ご協力ありがとう」と謝意を示したという。
警官が館内に入る前も、正門付近で「二人を連れ出していいか」
と尋ねたところ、応対した別の副領事が「いいですよ」と中国語で
許可したため、館内に立ち入ったとしている。
参事官は一九九八年五月東京都港区の在日中国大使館に男が侵入
した際「警視庁の警官が許可なく敷地内に立ち入った」とし、「熱
心な警備担当者がまじめに職務を遂行しただけと認識している。今
回の日本側の過剰反応が理解できない」と話した。(共同)
(了) 020511 1748
[2002-05-11-17:48]