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サウジで米製品不買運動、輸入激減 中東政策に反発
2002.06.20
Web posted at: 20:41 JST
- CNN/REUTERS
アラブ首長国連邦ドバイ――イスラエル寄りとされる米国の中東政策に反発し、中東の石油大国サウジアラビアの消費者らが米国製品不買運動を実施、米同時多発テロ事件が起きた昨年9月から今年3月の間、米製品の輸入量が前年同期比で33%激減の約28億ドルに落ち込んだことが20日分った。ドバイの外交筋などが明らかにした。
米政府の公式統計によると、今年第1四半期のサウジ向け輸出も前年同期の17億4000万ドルから43%減の9億8600万ドルに大幅縮小したという。不買運動はパレスチナのスカーフを着用する特定の活動家たちが推進しているもので、イスラム教寺院、学校や商店街などでボイコットを促すビラを配っている。
不買の対象にしているのは、乗用車、食料品、飲料水、ファストフードのレストラン、タバコなどで、同時多発テロ事件後、米国議会やマスコミで一部表面化した反サウジ機運に反発したものともなっている。テロ事件の実行犯の多くはサウジ国籍だった。米国製品の代わりに欧州や日本製品の代替購入が目立ち始めているという。
サウジは米国向けエネルギー資源の最大供与国で、両国間の貿易総額は通常200ドル前後に達している。サウジの対米輸出額も今年第1四半期には前年同期比36%減の24億4000万ドルに後退したが、原油価格の低迷が大きな要因としている。