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【ワシントン斗ケ沢秀俊】
同時多発テロ事件と同様に、ハイジャックされた民間機が原子力発電所に衝突しても、原発の中心部は破壊されないとの報告を、米原子力関係企業でつくる原子エネルギー協会が17日、ワシントンで開かれた会合で発表した。一方、核関連の民間シンクタンクは中心部が損傷する恐れがあるとの見解を示し、テロに対する原発の安全性が論議を招いている。
同協会は、ハイジャック機が同時テロで米国防総省に衝突した際の速度と同じ時速約480キロで原発に衝突した場合の損傷をコンピューターで解析した。その結果、原発の中心部で原子炉を包み込んでいるコンクリート製の格納容器は壊れないことが確かめられたという。
世界貿易センターに衝突したハイジャック機は同約800キロだったと推定されている。しかし、「こうした高速で地上近くを飛行すると、操縦者は方向を制御できなくなり、原子炉に衝突させられない」との理由で、高速の衝突を想定した解析は実施されなかった。
これに対し、同席した民間シンクタンク「核管理研究所」の代表は「民間機が同約850キロで衝突したら、原子炉は破壊される」との計算結果を示し、安全性に疑問を投げかけた。
米原子力規制委員会(NRC)も、航空機突入の影響解析を進めることにしている。