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(回答先: インド・カシミール地方で銃撃戦、住民含む21人死亡[スリナガル(インド)16日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 17 日 13:36:48)
06/17 16:45 戦争になればいいの声も 国際社会の関与求める住民 外信46
共同
インドとパキスタンの緊張が続くカシミール地方。核戦争の危機
さえある両国の対立のはざまで、人々は何を思い、何を求めている
のか。インドのジャム・カシミール州の夏の州都スリナガルで取材
した。
医学生シェバル・アハムさん(27)は「戦争になればいい」と
言い切る。「カシミールでは毎日多くの人が殺されている。でも誰
も気にしない。戦争になれば世界がカシミールに関心を寄せ、解決
策が見つかるかも」。
カシミールはインド、パキスタン双方が領有を主張、実効支配線
(停戦ライン)を挟んで両国が支配している。インド側のジャム・
カシミール州はヒンズー教の国インドで唯一、イスラム教徒が多数
派を占め、一九八○年代後半からインド支配に対する抵抗運動が激
化。これまでに三万人とも六万人ともいわれる人々が死亡している
。
スリナガル市内は、いたるところに銃を持った兵士、武装警官ら
が陣取り、軍用車両が激しく行き交う。州の住民約八百万人に対し
、軍や警察、国境警備隊など計約六十万人が配備されているといわ
れ、住民への威圧感は圧倒的だ。
ヒマラヤの山々を背にしたカシミールは、夏の避暑地として有名
だが、治安の悪化とともに主要産業の観光は減退。経済、社会基盤
は脆弱(ぜいじゃく)だ。
「バジパイ政権はヒンズー教徒が多いジャム(同州の冬の州都)
ばかりに予算をつぎ込んでいる」(果実販売業者)。「政治家はカ
シミールを利用してゲームをしているだけ」(地元記者)と政治へ
の不信は強い。
治安当局への反感はさらに強く「一人の無実の人が(治安当局に
)殺されれば二十五人の若者が武器を取る」(地元記者)ともいわ
れる。
カシミールの帰属問題をめぐっては、一九四八年に国連安全保障
理事会決議が「住民投票」の実施を支持したが、七一年の第三次印
パ戦争後のシムラ協定(七二年七月)では「二国間の話し合い」で
解決することで合意。その後、対話は中断したままだ。
独立を主張しかつては武装闘争も行った「ジャム・カシミール解
放戦線」のジャベド・ミル議長代行は「住民の多数派は独立支持だ
。現在の印パの緊張は(独立以来)約五十年間この問題を放置した
結果だ」とし、住民投票実施のため国際社会が両国に圧力をかける
ことを要請する。
またイスラム組織の連合体「全党自由会議」の穏健派指導者で先
月暗殺されたアブドゥルガニ・ロン氏の息子で「人民会議」指導者
サジャド氏は「今こそインド、パキスタン、カシミール代表の三者
会談を行うべきだ」と訴えている。(スリナガル共同=古池一正)
(了) 020617 1645
[2002-06-17-16:45]