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「イスラムが世界を支配する」(?)の続きです。昨年11月にJFK空港を離陸直後に墜落した旅客機について「米軍ヘリが撃墜した」というのは、この旅客機からハイジャックの通報があったためだそうです。米軍は通報者のFBI同乗者ともども打ち落としてしまったそうです。
この他、小生の知る限りで、この本で初めて露出した情報としては、@WTCの崩壊による死者が3000人弱だということは、米政府は昨年9月末には知っていたが、アフガン攻撃がヒークを超える12月まで隠していたAパキスタンでイスラミストが期待したほど、反ムシャラフ暴動・ゲリラが起きなかったのは、バシュトゥーン系の軍人やイスラミストの軍人をカシミールに貼り付けたためBタリバンが米軍と北部同盟に対し、当初からゲリラ戦に出れなかったのは、パシュトゥーン人の居住地区の農村が旱魃で疲弊していたうえ、相次ぐ内戦で若者が死んだり、既にタリバン兵になっていて、タリパン正規軍以外の兵力補充ができなかったためCビンラティンはチェチェンにいる可能性が一番高いD湾岸戦争について、ダブヤパパの陰謀ではないか、という公開質問状を出した米人弁護士らが、すぐ拘留され、今も獄中にいる人もいるEWTCアタック直後に、国務省がイスラム系アメリカ人にアンケート調査と称するヒアリングを行い、ちょっとでもイスラミストに好意的な回答をした人については、容疑も告げずに拘留、その数は6000人を超え、大半が今も獄中にいる――などです。ダブヤ一派は「今は戦時体制」と思っており、第二次大戦で日系人を強制収容所に連行したように、敵性国につながる人を隔離しているつもりなのでしょう。
また、現物を読んではいませんが、4月17日のニューヨークタイムスは、アナコンダ作戦の失敗を手厳しく批判する記事を載せたそうです。4月下旬にラムズフェルドがあわただしくアフガンを訪問し、ヘラートでイスマイル・カーン派の軍の閲兵式にまで列席したのは、このNYタイムズの批判のエクスキューズが主たる狙いだったようです。また、最近のワシントンボストは、ダブヤのパレスティナ問題対応を厳しく批判し、「ブレ過ぎ。一貫した政策がない。カーターと同じく、知事の経験しかない大統領には、外交は無理か」とまで言っています。ラムズフェルド・ウォルフォビッツとパウエルの対立も極限状態に達しているようで、ダブヤは残る任期中、この両派を御しきれるでしょうか。短慮なダブヤには、短慮ゆえのツケが早くも回ってきたようです。アフガン国内でのアルカイダ・タリバンのゲリラ戦体制も徐々に整ってきているようですし、「アフガンのベトナム化の重圧」もずっしりとダブヤの肩にのしかかるでしょう。
そういえば、この本で「ダブヤは悪夢にうなされるため、明かりをつけたままでないと眠れない。その悪夢というのは、ダブヤの背がグーンと伸びてオサマになってしまい、米特殊部隊に射殺される」というものだそうです。まあ、ダブヤも夢は見るでしょうが、夢の中味が外部に漏れる筈もなく、これは著者の「気の利いたブラックユーモア」でしよう。