★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
また、大手マスメディアのアフガン・中東報道を真っ向から否定する本が出版されました。データハウスという出版社から出たばかりの「アメリカの大崩壊と最期」という本です。著者は米国人のX氏となっており、中国在住の田中隆という人が翻訳した、という体裁を取っています。しかし、翻訳とは思えません。筆者をカモフラージュするための作為でしょう。第一出版企画というところが一時、精力的に出していた「反ユダヤ本シリーズ」にも、翻訳の形式を採っているものの、どうみても翻訳者と称する日本人が書いた、としか思えないものがいくつかありましたが、同様の手法でしょう。
「ダブヤがのどにプレッツェルを詰まらせて失神したのは、実はコカインだった」とか、あっしらさんやWWさんがこのサイトで披瀝していた情報もいくつか盛り込まれていますので、「ひょっとしてあっしらさんか、WWさんが書いたのか」と一瞬、思いましたが、よく読むと、「阿修羅」で露出した情報とは異なる情報源が多いようです。
ざっと読んだところでは、新しい情報としては「昨年11月にケネディ空港を離陸しジャマイカ(だったかな)に向かった旅客機が墜落したのは、直前に離陸した旅客機のアフターバーナーによる乱気流に巻き込まれたせいではなく、米軍のヘリが撃墜したのだ」ということです。ただし、田中宇さんや浜田さんの本とは違って「陰謀論」の立場には立っておらず、強烈な反米・嫌米・反イスラエル主張に貫かれています。恐らく70年前後の反日共系(古い言葉だね。もう死語か)セクトの新左翼的レーニン主義の影響を強く受けた人でしょう。しかし、論調自体はしごくまともで、「阿修羅」サイトの常連なら、(非ヤングさんやてんさいさん=佐々木敏さん?=)らを除いては、共感できるのではないでしょうか。
ダブヤ憎しのあまり、最期の方では、「200X年に米国内でスーツケース型小型核爆弾がニューヨークとワシントンで爆発むついでに米軍基地でも非核の特殊爆弾が爆発し、核兵器の誘爆が起き、米国は壊滅、世界はイスラム原理主義が支配することになった」という何やらオウムの妄想を思わせる「未来予測」まで披露しています。まあ、日本でも、ダブヤ・シャロンへの反発が非常に高まっていることを示すひとつの例でしょう。そう高い本でもないので、ダブヤ嫌いの人の「ガス抜き」としては一読の価値はあるでしょう。情報源のひとつは「アフガン・イスラム通信」のようですが、ドメル将軍が労を惜しまず紹介されている「アフガニスタン・ジハード通信」はほとんど見ていないようです。ネットを常用している人ではないのかも知れません。