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川口外相は4日、テヘランでハラジ・イラン外相と会談した。イランを「悪の枢軸」と名指しした米国との関係について、川口外相は「中東地域の安定は、世界の平和と安定にとって重要だ。米国との関係が改善されれば、地域の安定に非常によいものになる」と指摘し、米国との対話を促した。ハラジ外相は「近隣諸国や日本とは、お互いを尊重して対等な関係を築いてきた。そういう立場であれば、どの国とも関係を築いていく」と述べ、米国の姿勢次第だとの認識を示した。
会談は、イラン外務省で約2時間20分行われた。
パレスチナ問題について、川口外相は「必要なのは停戦を定着させ、次のステップに進めていくことだ。建設的な役割を果たしてほしい」と協力を要請。ハラジ外相は「暴力が暴力を生んではいけない。そのための努力はする。パレスチナ人への抑圧が問題で、占領されることに対して戦うことは認められるべきだ」と述べ、パレスチナ人の権利回復を支援する考えを示した。
また、イランによる大量破壊兵器の開発の懸念については、川口外相が「CTBT(包括的核実験禁止条約)を尊重して、少しずつ国際社会の安定のために寄与することが重要だ」と指摘。ハラジ外相は「国際社会の現状にかんがみて先へ進むことができない」と述べ、CTBTの早期批准の可能性を否定した。(20:29)