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【ソウル澤田克己】
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山を源流とする漢江上流部で北朝鮮が建設した「金剛山ダム」に決壊の恐れがあることが分かった。漢江は南北軍事境界線を越えて韓国側に流れ込み、ソウル中心部を流れているため、韓国政府は3日、韓国側のダム2つをカラにして万一の洪水発生に備える対策をとったことを明らかにした。
金剛山ダムは00年10月完成した。高さ88メートル、貯水量9・1億トンの大きさで、最終的には、高さ121・5メートル、貯水量26・2億トンの大型ダムになる予定だ。しかし韓国側によると、ダムは土と砂で作られたもろい構造のうえ、本体完成前から貯水を始めるなど、構造と工法の両方に問題があったという。
韓国建設交通省によると、今年1月中旬から2月上旬にかけて、下流の韓国側のダムへの流入量が急増し、韓国政府が衛星写真を分析した結果、ダム頂上部が幅20メートル、深さ15メートルにわたって崩れているのが見つかった。
さらに大雨の際、水量調節する放水路も未完成だったことが判明した。
韓国政府は、7日からソウルで行われる南北経済協力推進委員会で、問題解決のための協議を北朝鮮側に申し入れ、並行して、下流ダムの緊急補強工事を行う予定だ。
一方、ラヂオプレス(東京)によると、北朝鮮の国営メディアは、金剛山ダムの安全性に関して何も伝えていない。