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『亜空間通信』247号(2002/05/03)
【有事や情報規制だけ騒ぐ井の中安住偽善系左翼蛙に「アフガン侵略反対!」の喝】
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転送、転載、引用、大歓迎!
時節柄、日記風に記す。健康上の問題はないが、声が渋くかすれている。怒鳴り過ぎたのである。子供の頃に真似をした浪花節の名台詞、広沢寅三だったかな、「馬鹿は死ななきゃ直らない。でっで、でっで、でっで、でっで」、今では「差別用語」を唸りたくなる。
さて、今では黄金週間とか言うが、わが懐かしき故郷の農村の昔ならば、金色に輝く肥溜めの匂いが香ばしく広がり始める時期の月初めの1日に、ちっとも愛でたくはないメーデーとかがあり、本日の3日は腐れ縁の憲法記念日とかである。
こういう皮肉を飛ばしたくなるのは、ちと、いや、かなり、機嫌が悪いからである。メーデーと憲法記念日とが連結するのは、私が、別途後述のように、独自の目的があって参加したメーデーのデモの「実行委員会決定」お仕着せのシュプレヒコールの文句の中に、「有事立法反対」があり、それは、日本国憲法の「戦争放棄の平和条項」に反するという問題があるからである。
しかし、その一連のお仕着せシュプレヒコールの文句の中には、戦争反対ならば肝心要のはずの時局の焦点、「アフガン侵略反対!」がなかった。時折、「アメリカの勝手な戦争反対!」という間の抜けた文句が、音量だけは大きい宣伝車の拡声器から響いたが、デモ隊の呼応の声は実に小さかった。要するに「やる気のない」腐れ縁のだらだらデモであった。
集合地点で1時間以上の演説をしたので、私の喉は疲れている。演説で使った単1乾電池10本使用の巨大携帯拡声器、愛称「ドラム缶」は、四つ足の手押し車に積んでいたが、折からの小雨で手作りのビニール覆いをかけていたし、わが加盟組合、全日本年金者組合武蔵野三鷹支部の先輩組合員が、「あんたはそれ(携帯立て看板)を宣伝しろや」と言って、わが四つ足の手押し車を奪うようにして、乳母車のように押してくれていたから、すぐには使い難い。
しかも、「実行委員会」とやらとは集合会場の入り口で最初に2度も大声でやり合ったことだし、これ以上は、もう面倒くさい。気分が悪いが、仕方なしに時折、地声で勝手に「アフガン侵略反対!」と怒鳴りながら歩いていた。
気分が悪い理由の説明は不要とは思うが、一応、整理すると、「有事」云々は日本独自の問題である。いつぞやの「周辺事態」云々もそうだった。カンプチア以来の「自衛隊派遣」(私は日本軍出兵と言うが)も同様である。私は、この種の日本国内に安住する井の中の蛙のような偽善系左翼の自称平和主義お題目に関しては、湾岸戦争以来、ずっと気分が悪いのである。
私が労組役員だった時代の「ヴェトナム戦争反対!」の場合には、「ヤンキー・ゴーホーム!」、「沖縄を返せ!」が続いた。今は、沖縄が「返った」が、ヤンキーは沖縄にも横須賀にも居座っており、「ヤンキー・ゴーホーム!」のシュプレヒコールは消えてしまった。
すでに別途記したことだが、1998年1月、パリ地裁周辺でアラブ人、イラン人などのモズレムと交流していた折り、アメリカがイラクを「懲罰」爆撃した。横須賀からアメリカの空母がアラブ湾(ペルシャ湾)に向かったことを、彼らは知っていた。その位置から日本を見ると、日本は米軍の前進基地でしかないのだった。
私は、国際人などと気障なことは言わない。地球の裸の猿の一員として、地球規模で戦争を考える。そう言えば日本が侵略戦争をしていたころ、私は北京にいたのだった。その時の視点が今も続いているのかもしれない。
「有事立法反対」と合わせて、今、「ホロコーストの大嘘」から逃げ惑う日本の偽善系左翼どもが、しきりと騒ぐのは、「メディア規制法案」とかである。これにも私は冷たい。すでに在日の外国人記者たちが、「メディア自身が規制しちょるじゃないか」と皮肉を飛ばしている。
メディアが規制されたら、「アフガン侵略反対!」と言えなくなるのか。「有事立法」が成立したら、「戦争反対!」と言えなくなるのか。阿呆臭い。アフガン侵略に抗議して血みどろの「違法」デモを繰り広げるパキスタンの民衆のシュプレヒコールは、「ジャパン・クッター」、「コイズミ・クッター」(「日本は犬畜生だ!」、「小泉は犬畜生だ!」、ワンちゃん御免)なのである。
だから、私は、小雨降るデモ行進の流れ解散地点から、全日本年金者組合武蔵野三鷹支部の「懇親会」会場に向かう途中、反対方向から来る後続のデモ行進のだらだら振りに腹が立ち、歩道から地声で、「シュプレヒコールやるなら、アフガン侵略反対!」、「それが言えなきゃ、デモなんか止めて終え!」と何度も怒鳴ってしまったのである。ああ、畜生ども奴!
なお、私が都合があって加盟した全日本年金者組合は、全労連とかいう共産党系の組織に、加わっているというよりも、もともとが共産党の思惑で作られた組合である。メディア集会とデモの主催者は、全労連系の三多摩の連中である。先に記した「集合会場の入り口で最初に2度も大声でやり合った」件と、上記「懇親会」とその二次会にの問題点に関しては、次回に記す。
以上。
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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