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05/03 18:44 ネパール軍が毛派51人殺害 反政府側との対立激化 外信75
【カトマンズ3日共同】ネパール内務省当局者によると、政府軍
が二日夜から三日にかけて、西部のロルパ地区など二カ所で反政府
の極左武装組織ネパール共産党毛沢東主義派と銃撃戦を展開、毛派
メンバー少なくとも五十一人が死亡した。
毛派は二日、政府との和平交渉再開の意向を表明したが、政府側
には不信感が強く逆に攻勢を強めている。毛派に多数の死者が出た
ことで、双方の対立が一層激化しそうだ。
毛派は王制打倒や一党支配の人民政府樹立などを求めて一九九六
年から武装闘争を開始。昨年七月に発足したデウバ政権が和平交渉
を呼び掛け、三回にわたり協議したが、憲法改正などの毛派の要求
を政府が拒否し交渉は決裂した。
同当局者によると、政府軍は二日、首都カトマンズの西約四百キ
ロのロルパ地区にある毛派の訓練施設を攻撃、毛派二十六人を殺害
した。ドティ地区でも毛派部隊二十五人を殺害した。
政府は、昨年十一月の毛派による襲撃事件で、双方に二百人以上
の死者が出たことを受け、非常事態を宣言、掃討作戦を続けている
。これまで政府側や毛派、市民ら四千人以上が死亡している。
(了) 020503 1844
[2002-05-03-18:44]