★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
【ニューヨーク30日=勝田誠】国連外交筋は30日、アナン国連事務総長が同日、ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプの虐殺疑惑を解明する国連調査団を解散する方針を国連安全保障理事会に示したことを明らかにした。安保理はこれを受け、改めて対応を協議する見通し。
同筋によると、事務総長の意向はプレンダーガスト国連事務次長が安保理に伝えた。事務総長はイスラエル政府が4月19日の安保理決議採択以降、遅延戦術をとり続け、国連調査団の受け入れを拒否してきたことに強い不満を表明。国連としては、調査団を今後も<1>ジュネーブに待機させる<2>調査団を解散する――の選択肢があるが、事務総長は「調査団を解散させる選択肢のほうが現実的になってきた」と述べたという。
ジェニン虐殺疑惑を巡るアラブ諸国を中心とする真相解明を求める国際世論の高まりを受け、国連安保理は4月19日、調査団の派遣を決定した。アナン事務総長は21日、調査団のメンバーにアハティサーリ前フィンランド大統領(団長)、緒方貞子・前国連難民高等弁務官、ソマルガ前赤十字国際委員会委員長の3人を任命した。
これに対しイスラエル側は、調査団に人道問題の専門家だけでなく軍事専門家を加えるべきだ、などと主張し受け入れを拒んできた。
(5月1日01:52)