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ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンでの虐殺疑惑を調べる国連調査団について、イスラエルのシャロン政権は30日、治安閣議を開いて、現時点での受け入れを認めないことを決めた。アラファト自治政府議長の監禁解除に絡んで米国の後押しを得られるとの見方から、条件闘争で調査を有利に運ぶ狙いとみられる。一方、イスラエル軍が封鎖したベツレヘムの聖誕教会で30日、パレスチナ側との交渉の結果、これまでで最多の20人が解放された。
国連の調査については28日の閣議で、(1)調査団に証言する軍人はイスラエルが選定(2)証言内容を公表せず勧告を出さない――の2条件を付けた。30日の治安閣議では、「条件が整わず、公平な調査が期待できない」とし、調査団にテロ対策専門の軍事関係者をさらに増やすよう求める意見も出た模様だ。
調査団は、遅くとも27日には現地入りする予定だったが、これで4度目の受け入れ延期。パレスチナ自治政府のアベドラボ情報相は30日、治安閣議の決定を非難し、国連安保理が制裁を科すよう求めると語った。
聖誕教会の封鎖問題では、イスラエル軍がパレスチナ交渉団の示したリストの一部解放に合意した。30日午後、教会内から9人の市民を含む20人がまず解放され、さらに7、8人が自由になる見通しだ。これで解放者はあわせて約50人になるが、内部にはまだ聖職者や巡礼者を含む200人以上が残されている。
イスラエル側は、民間人の解放には原則的に合意しているが、教会内に20〜30人の武装パレスチナ人が立てこもっているとして、その身柄の引き渡しを要求している。(23:28)