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(回答先: 元米国海軍諜報部員が、米国海軍がベネズエラのクーデターを支援していたことを暴露 投稿者 佐藤雅彦 日時 2002 年 4 月 30 日 14:55:38)
ベネスェラのクーデタに米海軍が関与
デンカン・キャンベル(ロサンジェルス)
2002年4月29日(月)ザ・ガーディアン
米国は、昨年6月から、ベネスェラにクーデタを起こす機会をうかがってきたとい
うことが、米国の元情報将校の話で明らかになった。
情報を提供したのは、諜報アナリストで元米海軍情報将校のウェイン・マドセン氏
だ。氏が昨日本紙に語ったところによれば、米海軍は、4月11日のクーデタで、カリ
ブ海上の艦からクーデタ派に情報を送って、これを援助したという。また、米国がク
ーデタ首謀者に資金援助を行った証拠もあるという。
ベネスェラでは、政府も反政府派もたがいに、クーデタでの死傷事件を相手の責任
だと主張している。
マドセン氏によると、米国は、大使館付武官を通じて、ベネスェラ軍の要人と連絡
をとり、クーデタの可能性を検討していた。
「私は最初、ジェームズ・ロジャーズ中佐(現在カラカスの米国大使館付副武官)が昨
年6月に準備のため現地に行ったと聞いている」と氏は語る「麻薬撲滅作戦担当の機
関員数人も関与していた」
氏によると、海軍がこの地域にいたのはクーデタと無関係の任務のためだが、クー
デタが終了したとき、それまで米海軍が情報の信号を送って援助していたことがわか
ったという。
また、チャベス政権支持を表明していたキューバ、リビア、イラン、イラクに所属
する在カラカスの外交団の通信に対してベネスェラ軍が行った妨害戦術も、米海軍の
支援を受けていたという。
この海域で訓練を行っていた米海軍の艦は、ベネスェラ在住の米国市民が退避する
場合に備えて、待機の体勢をとっていたと見られる。
カラカスでは、ロヘル・ロンドン議員(社会主義運動所属・デルタ・アマクロ選出)
が、チャールズ・シャピロ駐ベネスェラ米国大使と2名の米国の大使館付武官がクー
デタに関与したと主張している。
議員によれば、武官の名は(ジェームズ)ロジャーズと(ロナルド)マッキャモンで
、4月11日夜から12日にかけクーデタ首謀者とともに、ティウナ要塞の軍司令部にい
た。
シャピロ氏については、ロンドン議員は「我々は彼がミラフローレス宮殿(大統領
官邸)から、えびす顔で、独裁者ペドロ・カルモーサ・エスタンガ(軍の力で1日だけ
政権の座についた)と抱き合ったりしながら出て来るのを見た。シャビロがベネスェ
ラのクーデタに関与したことは明白だ」と述べている。
シャピロ大使は、この主張を「ばかばかしい」と一蹴。クーデタの翌日にカルモナ
氏と会ったのは事実だが、同氏が国会を解散したのを、元に戻せと忠告したのだと言
う。
カルモーナ氏は、本紙に、大使と会ったことは認めたが、そんな助言はされなかっ
たと語っている。
米国大使館のスポークスマンは、クーデタの一番重要な時期である11日から13日の
間、ティウナ要塞には大使館の武官は一人もいなかったと語っているが、大使館付の
護衛官事務所から、ロジャーズ中佐をふくむ2名が、4月11日の午後に基地に行き、周
囲を車で回って、基地が閉鎖されているとの報告を確認しているのである。
ロンドン議員はまた、4月11日の、19人の死者を出した事件の際に、米国人とエル
・サルバドール人の2名の外国人狙撃員が秘密警察に逮捕されたと述べている。これ
らの市民デモの死者の多くは、屋根のうえから身元不明の狙撃者によって撃たれて死
んだのである。
「狙撃者はどこにも姿を現していない。この二人は、何らかの安全通行権を与えられ
ていて、国外に脱出することができたのだと思う」と議員は語る。
クーデタを指揮した軍の幹部は、クーデタを起こしたのは、チャベス氏が反対派の
市民を攻撃することを企てている恐れがあったからだと主張している。
反チャベス派は、チャベス派の狙撃員が反チャベス・デモを狙撃したと言い、チャ
ベス支持派は反政府派の回し者が射撃したのだと言う。
昨年、米国は、反チャベス派の米国人とベネスェラ人のグループに何十万ドルかの
資金を送っている。今回のクーデタの発端となった労組もその中に含まれる。この資
金は、「民主主義国民財団」(National Endowment for Democracy仮訳)によって提供
された。これは、米国議会が創設し、資金を提供している非営利機関である。
この資金を受け取った者の一人あるいは複数が、反チャベス工作を積極的に企てた
かは、現在、国務省の人権局が調査中である。
[訳 萩谷
良]
[なお、この訳では固有名詞は極力原音に従っています。Venzuelaという国名は、中
南米ではベネスェラといい、ベネズェラと濁るのは米国・欧州の訛りですから、用い
ません。ヴェという表記も同様にまちがいです]
☆翻訳家の萩谷良さんに 訳していただきました
近々萩谷さんのサイトにも掲載されると思います
http://www.am.il24.net/~gitani/index.htm