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米国が再攻撃の構えを見せている中、イラクのサダム・フセイン大統領の65歳誕生日を祝う記念式典が28日、国内各地であった。バグダッドの北西約150キロにある大統領の故郷ティクリットでは数万人の国民が動員され、大統領への支持と反米スローガンを連呼した。
ティクリットの式典会場には各国の外交官や招待客ら約千人が出席。ブッシュ米政権がねらう政権転覆に抗して「サダムは我々の選択」「辞職は問題外」「サダムは我々の宝」などと書かれた横断幕を掲げた人々が延々と行進した。イスラム教シーア派やクルド人らの少数派も参加、国内の融和ぶりを強調した。
国民からのプレゼントとして、パレスチナ人に連帯しイスラム教の聖地エルサレムを大統領が「解放」する様子をあしらった金製の装飾品も披露された。大統領自身は故郷での式典に姿を見せなかった。(09:54)