04/25 06:05 ズデーテン問題は解決済み チェコ議会が決議 外信06
【ウィーン24日共同】第二次大戦後、当時のチェコスロバキア
がナチス・ドイツに併合されていたズデーテン地方のドイツ、ハン
ガリー系住民の国外追放を命じた「ベネシュ政令」の撤廃をめぐる
論争で、チェコ下院は二十四日、ズデーテン問題は一九九七年の(
ドイツ、チェコ間の)和解宣言で解決済みで、政令を廃止する必要
はないとする決議案を賛成多数で可決した。
チェコ通信によると、決議案は与野党が共同提出、ハベル大統領
も支持を表明している。決議では政令の有効性を確認、追放された
元住民への市民権や財産の返還はありえないと強調している。
ベネシュ政令については、ハンガリーやドイツ、オーストリアが
最近、「欧州連合(EU)法と相いれず、撤廃せよ」と要求。これ
に対し、撤廃で元住民からの補償要求が高まるのを恐れるチェコと
スロバキアが反発、EU加盟を目指す中欧三カ国を中心に外交問題
化している。
(了) 020425 0605
[2002-04-25-06:05]