04/24 20:14 カスピ海サミット平行線 領海分割で対立解けず 外信87
【モスクワ24日共同】天然資源の宝庫カスピ海の法的地位をめ
ぐり沿岸五カ国がトルクメニスタンのアシガバートで開いた首脳会
議は二十四日、領海設定などで平行線をたどったまま二日間の日程
を終えた。共同声明など文書の調印もなかった。
会議にはロシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニ
スタンの旧ソ連四カ国とイランが参加。海岸線の長さに応じた領海
割り当てを求める旧ソ連四カ国と均等分割を主張するイランが、首
脳レベルで初めて一堂に会し、政治決着の糸口を探った。
だが、石油や天然ガスの巨大な利権を狙って各国が原則的な立場
を崩さず、五カ国の首脳レベルの継続協議を口頭で確認し合うにと
どまった。
首脳会議終了後、カザフスタンのナザルバエフ大統領は「予想よ
り多くの問題があることが分かった」と語り、領海割り当てに伴い
さまざまな問題が派生することを示唆した。
また、イランのハタミ大統領は、問題は長期化するとの見通しを
示した。
(了) 020424 2014
[2002-04-24-20:14]