イラクのアジズ副首相は、同国が国連の兵器査察を受け入れるかどうかに関わらず、米国はフセイン政権排除を目的に攻撃をしてくる方針だ、と述べた。
アジズ副首相は欧州の活動家や記者ら約120人を前に、「米国はイラク政権の交代を目指すとしているが、現政権を発足させたのは米国ではなく、交代させる資格もない」と指摘。
そのうえで、「現政権を交代させたければ、イラクに侵攻して国民一人ひとりと戦わなければならない」と述べた。
同副首相は、イラク国民には国家と政権を守る力があると主張。
また、同国への軍事行動を支持しているのは英国だけだ、と指摘した。
ブッシュ米大統領とブレア英首相は今月会談した際、フセイン政権が大量破壊兵器を使用する可能性があるとして、同政権の交代を目指す意向を明らかにしていた。