[カラカス(ベネズエラ) 23日 ロイター] ベネズエラの国会議員は、チャベス大統領が一時的に政権の座から追われる事態になった4月上旬の政変に、米国の駐ベネズエラ大使と大使館付きの武官2名が関与した、と非難した。「社会主義運動」党のロンドン議員が、記者会見や地元ラジオに対して表明した。
米大使館は、これを「事実無根」などとしてただちに否定した。
ベネズエラでは、大統領反対を主張して起きたストライキを受けて、4月11日から14日にかけて軍部でも反乱が発生。チャベス大統領は一時政権の座から追われ、暫定政権が誕生したものの、再び同大統領が復帰するという事態が起こった。
この混乱をめぐっては、同国の石油に大きく依存する米国政府が支援した、と報道されたが、米当局はこれを繰り返し否定している。
ロンドン議員の声明によると、米国大使館付きの武官2名が4月11日と12日の夜に、反政府グループの指導者とともに軍の本部にいた、と主張。
また、シャピロ米大使が、4月12日に大統領官邸でカルモナ暫定大統領に面会した、としている。