アナン国連事務局長は22日、ヨルダン西岸のパレスチナ自治区ジェニンで、イスラエル軍による住民虐殺があったかどうかを調べる現地調査団の陣容を発表した。
国連での国連での活動経験が豊富なアハチサーリ元フィンランド大統領を団長に、緒方貞子前国連難民高等弁務官、ソマルガ前赤十字国際委員会委員長で構成。これに軍事顧問、警察顧問各1名が加わる。
メンバーはジュネーブでの国連本部で「結団」した後、今週後半をめどに現地にはいる。アナン氏はメンバーがいずれも「経験豊かで人道問題や中東情勢に詳しい」と評価。とくに緒方氏について難民高等弁務官時代の活躍ぶりから今回も「様々な貢献を期待している」と語った。
またイスラエル政府とパレスチナ自治政府に全面的に協力し、情報などを提供するよう求めた。アナン氏は確かな情報を「できるだけ早く得たい」と述べてるが、どの程度の時間がかかるかはわからない。
堅固なダムでもヒビワレが始まれば崩壊は時間の問題だろう。